共同研究・競争的資金等の研究課題

2019年4月 - 2024年3月

高齢期の妻や親を介護する男性介護者世帯に対する災害時の健康管理と共助に関する研究

日本学術振興会  科学研究費助成事業  基盤研究(C)

課題番号
19K11153
体系的課題番号
JP19K11153
配分額
(総額)
4,290,000円
(直接経費)
3,300,000円
(間接経費)
990,000円

高齢期の親や妻を介護する男性介護者は増加している。女性に比べて、仕事中心の生活を送ってきた男性介護者は地域との関りが少なく、ソーシャル・キャピタルが乏しい。また、男性介護者は弱音を吐かず、自己完結しやすいため、男性介護者世帯は孤立しやすく、災害時には支援が遅れる可能性がある。さらに、被介護者と共に男性介護者自身も健康状態に不安を抱え、災害時は共倒れの危険があり、家族単位で支援する必要がある。
男性介護者世帯に対する防災支援として、保健医療介護の専門職であるか否かによらず、様々な立場からの支援者が、男性介護者世をどのように捉え、どのような防災支援を想定しているかは明らかではない。男性介護者世帯の災害時に向けた自助の実態と、保健医療介護専門職者や地域住民の認識と支援の実態を多面的に把握することは、男性介護者世帯を取り巻く包括的で、きめ細かな防災支援体制の構築に向けたエビデンスを提供すると考える。
そこで本研究の目的は、男性介護者世帯に対する災害時に向けた健康と危機管理、防災に対する準備状態を①男性介護者(当事者)自身、②保健・医療・介護領域の専門職支援者、③地域住民の3側面から量的・質的に把握し、男性介護者との共助の在り方を検討することである。以上は、災害時の男性介護者世帯に対する健康管理と危機管理の推進、地域の共助の促進のみならず、被介護者を介護する全ての世帯に対する支援のユニバーサルデザイン化の推進につながる。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-19K11153
ID情報
  • 課題番号 : 19K11153
  • 体系的課題番号 : JP19K11153