2010年11月
Suicide substrate-based inactivation of endodextranase by ω-epoxyalkyl α-glucopyranosides
Journal of Applied Glycoscience
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- 巻
- 57
- 号
- 4
- 開始ページ
- 269
- 終了ページ
- 272
- 記述言語
- 英語
- 掲載種別
- DOI
- 10.5458/jag.57.269
- 出版者・発行元
- 日本応用糖質科学会
Streptococcus mutans ATCC 25175由来のエンド型デキストラナーゼ(SmDex)に対し,3種類のω-エポキシアルキルα-<small>D</small>-グルコピラノシド(3′,4′-エポキシブチルα-<small>D</small>-グルコピラノシド(E4G),4′,5′-エポキシペンチルα-<small>D</small>-グルコピラノシド(E5G)および5′,6′-エポキシヘキシルα-<small>D</small>-グルコピラノシド(E6G):アグリコンのアルキル鎖長が異なる)を作用させると,SmDexは擬一次的な活性低下を示した.アルキル鎖長に依存した失活が認められ,失活の度合いはE5G > E6G > E4Gであった.したがってω-エポキシアルキルα-<small>D</small>-グルコピラノシドのグルコース残基とエポキシ基の距離が,SmDexの失活に対し重要であることが判明した.E5Gは可逆的な中間体を形成する失活機構(自殺基質型の失活機構)を与え,不活性化の一次定数(k)と中間体の解離定数(K<small>R</small>)はそれぞれ0.44 min-1および1.45 m<small>M</small>と算出された.SmDexの加水分解反応の生成物であるイソマルトースの存在によりE5Gの失活が防御されたため,E5GはSmDexの触媒部位に結合すると示唆された.本論文は,ω-エポキシアルキルα-<small>D</small>-グルコピラノシドがエンド型デキストラナーゼの自殺基質になることを示す初めての報告である.
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.5458/jag.57.269
- ISSN : 1344-7882
- CiNii Articles ID : 10026967780
- CiNii Books ID : AA11809133