2018年4月 - 2021年3月
経験学習の視点から集合研修の転移を目指す教師用アクションプランシートの開発
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
教員が受講した集合研修の転移をどのように行っているかについて実態を把握した。8名の教員に対してインタビューをした上で,教員研修の転移モデルを作成した。 それに基づき調査用紙を作成し,小学校から高等学校の計6校に調査を依頼し,これまで自身が効果的だったと思う研修について振り返ってもらった。84 名からの有効回答を集計したところ,研修転移の方策の実態,属性に関する差や,周囲の支援をあまり受けられていないことが明らかとなった。また,教員研修の内容や方法と受講した教師の学校での活用の関連について実態を把握した。これまで自身が効果的だったと思う研修とそれを自身がどのように活用したかについて振り返ってもらった。その結果, 最も教師生活に役立つ研修の内容は教育内容に関するミクロなテーマを取り扱った 研修,政策や理論などマクロなテーマを取り扱った研修,そして研修の方式の特徴で分類可能であることが明らかとなった。また,そこで得た知見は対自己の実践において最も活かされている可能性が示唆された。 現在,調査で得られた仮モデルをもとにして,モデルを精緻化するための調査を計画,実施中である。また,特定の研修について,具体的にどのような転移が図られているのか,その転移において学校文化の何が影響しているのかを調査することを計画,実施中である。 一方,実際の研修において,アクションプランシートの第1版を作成し,試行的に利用した。ただ研修の終了後にアクションプランシートを用意するだけではなく,終了後の具体的な活躍を想定した研修をデザインした上で,デザインしていくことが好ましいと考える。
- ID情報
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- 課題番号 : 18K02821
- 体系的課題番号 : JP18K02821
この研究課題の成果一覧
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論文
2-
日本教育工学会研究会報告集 20(4) 171-174 2020年12月
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日本教育工学会研究会報告集 20(3) 125-130 2020年10月
講演・口頭発表等
1-
日本教育工学会 2019 年秋季全国大会 2019年9月8日