2018年
メディアが伝えない阪神淡路大震災、熊本地震の真実と教訓
危機管理レビューVol9
- 開始ページ
- 27
- 終了ページ
- 34
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- 一般財団法人日本防火・危機管理促進協会
マスメディアは、災害報道において被災者批判につながる内容を避けようとする過剰な配慮等から「なぜ多くの人命が失われてしまったのか」という点についての「具体的な教訓」を正しく伝えない傾向がある。例えば阪神・淡路大震災では各個人の住宅の耐震性が被災者の生死を分けたが、その事実を報じることは被災者批判、安易な自己責任論と受け取られる恐れがあるため十分には伝えられなかった。同じような失敗は熊本地震の報道でもあり、災害報道の持つ本質的問題点として指摘される。