2008年
外傷により発症した動脈流入過剰型持続勃起症の1例.
泌尿器科紀要
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- 巻
- 54
- 号
- 9
- 開始ページ
- 633
- 終了ページ
- 635
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 速報,短報,研究ノート等(学術雑誌)
- 出版者・発行元
- 泌尿器科紀要刊行会
27歳男。患者は疼痛を伴わない不完全勃起の持続を主訴とした。作業中, 直径1cmの鉄筋で会陰部を打撲し, 当日の性交後から主訴が出現した。画像所見等により右陰茎海綿体に流入する動脈が会陰部打撲で破綻し, 海綿体洞との間に瘻孔ができたことで発症した動脈流入過剰型持続勃起症と診断された。更に右内陰部動脈造影検査により右内陰部動脈から分枝する陰茎深動脈の末端に破綻と陰茎海綿体洞への造影剤の溢流が認められた。治療として自己凝血塊を用いた超選択的動脈塞栓術が施行された結果, 塞栓術によって右内陰部動脈分枝からの造影剤の溢流は消失し, また勃起状態の改善も認められ, 3日後に退院となった。目下, 術後2年経過で, 再発ならびに勃起不全は認められていない。
- リンク情報
- ID情報
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- ISSN : 0018-1994
- CiNii Articles ID : 120001178101
- CiNii Books ID : AN00208315