2011年
高リスクT1膀胱癌における術後膀胱内注入療法の検討.
泌尿器外科
- 巻
- 24
- 号
- 5
- 開始ページ
- 909
- 終了ページ
- 913
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 研究論文(学術雑誌)
- 出版者・発行元
- 医学図書出版(株)
1990年から2006年までに膀胱温存的に治療した、EAU進展スコアで高リスク(7〜23)に分類される病期T1膀胱癌55例を対象とした。TUR単独治療が11例、抗癌剤(MMC/THP)膀注が26例、BCG膀注が18例に行われた。各群の1年・5年非再発率はTUR単独群で20.0%・0%、MMC/THP群で84.1%・57.5%、BCG群で88.2%・61.2%であった。MMC/THP群、BCG群ともにTUR単独群に比べて有意に再発率が低かった(p<0.001)。5年非進展生存率はTUR単独群70.0%、MMC/THP群91.0%、およびBCG群94.1%で、TUR単独群はMMC/THPおよびBCG群に比べて早期に進展が起こる傾向にあった。高リスク病期T1膀胱癌では再発および進展両面において予防的な膀注療法は必須と考えられた。(著者抄録)
- ID情報
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- ISSN : 0914-6180
- 医中誌Web ID : 2011265802