2004年
難治性夜尿症に対する漢方薬少量併用の有用性について.
夜尿症研究
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- 巻
- 9
- 号
- 開始ページ
- 59
- 終了ページ
- 65
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 研究論文(学術雑誌)
- 出版者・発行元
- 日本夜尿症学会
難治性夜尿症に対する漢方薬少量併用の有用性について検討した.対象は,単純夜尿と診断した41人(男児28人・平均9.9歳,女児13人・平均8.8歳)であった.日常生活指導のみで5人(12.2%)に夜尿消失を認め,単一薬剤での成功は9人(22%),複数の薬剤での成功が19人(46.3%)であった.複数の薬剤併用でも効果のなかった8人(男児6人,女児2人・平均9歳4ヵ月)には,症状に合わせて眠前1包の漢方薬(エキス顆粒)を処方した.中途覚醒のない1人は葛根湯投与で軽快,神経過敏の2人は桂枝加竜骨牡蠣湯投与で夜尿消失1人,軽快1人,のどの渇きが取れない2人は白虎加人参湯投与で夜尿消失1人,無効1人,冷え性の3人は当帰四逆加呉茱萸生姜湯投与で夜尿消失2人,軽快1人であった.漢方薬投与の8人中4人(50%)で夜尿が消失し,7人(87%)で漢方薬少量併用が有効であった
- ID情報
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- ISSN : 1342-1735
- 医中誌Web ID : 2005016821