2015年4月 - 2019年3月
子どもを鍵とする社会像の問い直し:年少者像の再編期の歴史社会学と現代的変容の記述
明治学院大学 若手B 若手研究(B)
本研究は、「子ども」とその教育が社会の存立に関わるという、社会学も「社会化」という形で理論化してきた素朴日常的な感覚を、社会意識と制度の関係に焦点をあてて問い直す研究の一部である。本研究期間では、第一に、欧州の子ども社会学の展開の紹介と批判的検討から、歴史記述の理論枠組を練り上げ複数の論文を発表した。第二に、理論枠組と往還しながら、日本において、この感覚が諸制度に組み込まれた後に揺らいだ時期として、総力戦体制下の動員・疎開の事例と、子ども観の再編の意図と新自由主義的風土の交錯する現代の子どもの権利擁護活動の事例とを調査した。
- ID情報
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- 課題番号 : 15K17197
- 体系的課題番号 : JP15K17197