川越 隆

【研究テーマ】

　　高年齢労働者の転倒災害防止

　　高齢者の認知・運動機能の維持改善を目的としたAI・ウェアラブル技術を用いた医療・健康機器の開発と効果検証

　これまで、高年齢労働者の転倒災害のリスク低減のため、独自の転倒予防体操の開発、また転倒リスクの評価手法の実践研究を行ってきました。また、企業においてメンタルヘルスや高年齢化対策を軸とした健康経営体制の構築や推進、現在では、高齢者の認知・運動機能の維持改善を目的とした医療・健康機器の開発と効果検証を進めています。特にゲームと運動を組み合わせた「エクサゲーム」を用いた「足操作型視覚認知・運動機能トレーニング」の開発と効果検証を積極的に進めています。さらに、AI・ウェアラブル技術を活用し、歩き方や画像データから転倒やフレイル、また軽度認知障害（MCI）のリスクを早期に予測する研究にも取り組んでいます。加えて、医療レセプトや健康診断、また労働災害の大規模データを分析し、機械学習や生成AIの技術を用いて疾病リスクの予測と主要因子の特定などに取り組んでいます。
　これらの研究を通じて、高齢者がより安全で健康に生活できる社会の実現、また、予防医療の新たな可能性を探求し、高齢者の生活の質の向上に貢献したいと考えています。