その他

2004年8月 - 2004年8月

非理想コンタクトを有する二次元電子チャネル内のプラズマ振動


二次元電子チャネル内のプラズマ振動の周波数および減衰定数が、有限の電子伝導率を持つスロット型コンタクトによってどのような影響を受けるか、解析的研究を行った。線形流体力学方程式とポアッソン方程式を組み合わせて固有値問題に帰することにより、そのような系でのプラズマ周波数と減衰定数を数値解析によって求め、コンタクトの伝導率の関数として導出した。結果として、コンタクトの伝導率がチャネルのそれと同程度の場合、プラズマ振動はコンタクトに浸み出し、コンタクト中の電子散乱によって大きな減衰を受けることが見出された。