廣田 拓

J-GLOBALへ         更新日: 18/08/24 03:00
 
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研究者氏名
廣田 拓
所属
昭和女子大学
部署
国際学部国際学科
職名
准教授

研究分野

 
 

経歴

 
2005年4月
 - 
2015年9月
慶應義塾大学 総合政策学部 非常勤講師
 
2007年4月
 - 
2011年3月
青山学院女子短期大学 英文科 非常勤講師
 
2008年4月
 - 
2011年3月
昭和女子大学 人間文化学部国際学科 非常勤講師
 

学歴

 
1990年4月
 - 
1994年3月
慶應義塾大学 総合政策学部 総合政策学科
 
1994年4月
 - 
1996年3月
慶應義塾大学大学院 政策・メディア研究科 政策・メディア専攻
 
1998年4月
 - 
2004年3月
慶應義塾大学大学院 政策・メディア研究科 政策・メディア専攻
 
2002年3月
 - 
2002年12月
トルクアート・ディテーラ大学大学院 (Universidad Torcuato Di Tella) 歴史学部 
 

Misc

 
「アルゼンチンにおける福祉国家の形成と変容」宇佐見耕一著の書評論文
ラテン・アメリカ論集   (46) 57-62   2012年11月
本稿は、宇佐見氏の著書「アルゼンチンにおける福祉国家の形成と変容」の書評論文である。筆者は、宇佐見氏の論考をまとめたうえで、この研究の意義と分析枠組の問題点を指摘した。
Argentine Democracy: the Politics of Institutional Weakness(書評論文)
ラテン・アメリカ論集   (42) 61-65   2008年   [査読有り]
本書評では、S.レヴィツキ―とM.ムリージョ編の本を取り上げた。論考では、明文化されたルールや手続きが実際に施行される側面(施行性)とそのルールや手続きが安定する側面(安定性)との両面から導かれた「制度的脆弱性」という中心概念の評価と問題点を指摘した。
民主主義の深化の過程における新しい公共空間の創出:1990年代のアルゼンチンの経験から
ラテンアメリカ研究年報   (第25) 59-86   2005年   [査読有り]
本論文では、アルゼンチンにおける市民社会が民主化過程に果たす役割を分析した。1990年代のメネム政権のアルゼンチンは、その民主主義の内実から「委任型民主主義」と類型化されていた。しかし、同時期の社会勢力に着目すると、市民社会による異議申し立てや問題提起、権力の監視という諸実践から、アルゼンチンの市民による「公共空間」の創出過程にあると論じた。つまり、市民社会の政治化は、民主主義の深化にポジティブな影響を与えていることを見出した。
ポーランドにおける欧米財団の民主化支援
ロシア・東欧研究   (30) 129-145   2001年   [査読有り]
ポーランドにおける民主制への移行後の局面で、欧米財団が民主主義の深化に果たす役割を理論と実証から論じた。理論的には、民主化の過程の中で、一国の政府・国民による独自の推進だけではなく、外部アクターによる民主化支援のあり方を検討した。国際的な民主化支援のアクターのうち、欧米財団の役割、特にドイツ財団のモデルが民主化支援の外部アクターとして、民主主義の規範の浸透という独特の働きをしている点を論じた。

書籍等出版物

 
ラテンアメリカ 21世紀の社会と女性
国本伊代、今井圭子、幡谷則子他 (担当:共著)
新評論   2015年12月   
21世紀のラテンアメリカは、ジェンダー平等を目指す国際的な動向をリードして、男女差別・格差の縮小と是正に取り組んでいる。本稿のウルグアイの章では、ウルグアイの社会変動と女性の政治参加を関連付けた。また、議会のおける女性議員の活躍に焦点を当てて、女性議員団による党派を超えた活動の意義と討議民主主義の実践を分析した。
ラテン・アメリカ社会科学ハンドブック
ラテンアメリカ政経学会編(小池洋一・浜口伸明他) (担当:共著, 範囲:第7章2:社会運動)
新評論   2014年11月   ISBN:978-4-7948-0985-8
民主制の質に果たす社会運動の役割を概観した。
まず、ラテンアメリカの代表制の問題を指摘した。また、ラテンアメリカ研究における社会運動の学説をまとめた。さらに、民主主義の赤字の問題や民主制の質を向上させるようなラテンアメリカの社会運動の実践に言及した。
『体制転換とガバナンス』所収論文「ラテンアメリカにおける民主化以後の市民参加」
◎市川顕・稲垣文昭・奥田敦編著 (担当:共著)
ミネルヴァ書房   2013年5月   
本論考では、以下の3点に言及した。第1に、現在のラテンアメリカの民主制の意義と問題点である。第2に、民主主義の質を考慮する上で、欠かせない視点である「市民参加」を論じた。第3には、市民参加や市民運動の具体的事例を紹介して、一定の見取り図の下に整理した。
以上から、この地域の民主主義の深化には、市民の社会的実践や言説、この地域の社会に埋め込まれた文化資源の重要性を考察した。第6章担当:pp.143-171
『グローバル・ナショナル・ローカルの現在』所収第3章「グローバリゼ―ション下のアルゼンチンにおける市民社会の政治化:ピケテーロス運動に焦点を当てて」
◎山本純一・田島英一他 (担当:共著)
慶應義塾大学出版会   2006年3月   
本書全体は、グローバル化が地域や社会に及ぼす影響を具体的な地域や事例を通じて考察するものである。
私の担当の概要は以下の通りである。
1990年代に生じたアルゼンチンにおける市民社会の社会的抗議運動の一つであるピケテーロス運動に焦点を当てて、新自由主義的な構造改革に直面した市民の社会的実践を分析した。この運動の役割は、新自由主義政策への異議申し立てや既存の代表制の外にある討議空間の形成、さらに、アルゼンチンに新たな政治文化や社会的ネットワークを育む萌芽であると論じた。ラテンアメリカにおける...

講演・口頭発表等

 
ウルグアイにおける女性議員の超党派連合(BBF)がもたらす政治への影響
第38回 日本ラテンアメリカ学会   2017年6月3日   日本ラテンアメリカ学会
アルゼンチンにおける代表民主制の揺らぎと市民の社会的実践
ラテン・アメリカ政経学会   2011年11月12日   
本報告は、グローバル化が社会にもたらす影響を問いながら、アルゼンチンの社会運動を事例に「社会的排除に抗する社会」を考察する。グローバル化とは、情報通信の技術革新を基礎とした相互依存関係の深化がもたらす社会空間の再編である。グローバル化は、経済成長や利潤の拡大の機会をもたらす一方で、所得の格差や貧困の増大、社会問題の個人化、マイノリティや移民などの異質な他者を周縁化する。この時、問われるのは、グローバル化の下の民主制の社会的基盤や社会統合の問題である。
The Influence of Popular Publics on the Deepening Democracy in Argentina
Latin American Studies Association   2007年9月6日   
近年アルゼンチンの社会で顕著な市民による抗議活動や異議申し立ては何を意味するのだろうか?これらの社会的抗議は、民主制の深化につながるものだろうか?複数の社会運動の事例をとりあげ、その運動が連携することで創り出される空間を「民衆公共圏」として捉えた。市民が社会運動や抗議運動を通じて民衆公共圏を形成する契機が重要である。民衆公共圏では、市民による下からの「市民権」概念の再定義が意図されている。また、この民衆公共圏は、既存の代表制の外にある重要な討議空間・意思決定の回路になっている点も示唆した。
アルゼンチンの民主制における社会運動の影響力:抗議型公衆から提案型公衆へ
ラテン・アメリカ政経学会   2006年10月29日   
民主制の中で市民による社会的抗議運動の意義と可能性を論じた。アルゼンチンの近年の社会運動を事例にして、投票箱(選挙)と街路(デモ・抗議や異議申し立てなど)との間にある市民の政治への関与を探った。社会運動は既存の代表制の外にある討議空間や意思決定の回路になりうる点を指摘した。
アルゼンチンにおける市民社会の政治化:ピケテーロス運動に焦点を当てて
ラテン・アメリカ政経学会   2004年11月14日   
アルゼンチンにおける社会運動(ピケテーロス運動)に焦点を当てて、この運動がアルゼンチンの民主制に及ぼす影響と問題点を考察した。その意義は、既存の代表制に対する異議申し立てと代替的な討議空間の形成である。問題点は、新たな恩顧主義の組織化になる可能性である。社会運動の潜勢力として、批判的な視座や対話の回路がその分岐点である。

Works

 
「統合ヨーロッパにおける政治空間の変容:国民国家からEU・国家・地域の三空間並存モデルへ」(修士論文)
その他   1996年
ヨーロッパがEUを中心に拡大・深化する地域統合過程にあって、政治エリートと一般市民の双方から成る討議の場、すなわち「公共空間」はいかに変容して形成されるのかを考察した。論文の前半では、国民国家や市民社会概念の政治思想を検討した。後半部では、ユーロバロメーターを用いて、ヨーロッパ各国における一般市民の考え方を検証した。その結果、現代のヨーロッパは、一国レベルでの公共空間が希薄化している一方で、欧州レベルでの公共圏が創出される可能性があるという点を言及した。
ピケテーロス運動が創出する公共性―アルゼンチンに再編される市民社会」
その他   2006年
1990年代前半にドラスティックな新自由主義改革を断行したアルゼンチンでは、その経済改革の負の影響を受けた人々による反動が起こった。1990年代半ばより、失業労働者による幹線道路の封鎖運動(=ピケテーロス運動)が生じた。本論文では、この運動の役割と意義を分析した。この運動は、既存の代表制の外にある討議の空間・回路である点で、新たな公共性を育む可能性を示唆した。しかし、他方で、この運動がクライエンティリズムの再強化にもなりうる問題点も指摘した。
ピープルの地平へ:世界の市場化へ抗して;アルゼンチンのピケテーロス運動
その他   2006年10月
新自由主義的な構造改革が断行された中で、アルゼンチンの市民は構造改革のもたらす負の側面にいかに対処したのかを論じた。経済格差と貧困層が増大する中で、ピケテーロス運動が台頭して、政治や経済に対して異議を唱えた。この運動を一つの事例として、単なる生存戦略以上の役割、(例えば、既存の代表制の外にある討議空間や意思決定の回路、市民により市民権の再定義など)を指摘した。結局、新自由主義的な構造改革への対応策は、市民による新たな社会的結合であることを示唆した。
The Influence of Popular Publics on the Deepening Democracy in Argentina
その他   2007年9月
アルゼンチンにおける近年の社会運動が民主主義の深化に果たす役割を考察した。1990年代に見られた市民による政治への異議申し立てや社会的抗議運動は、民主制を脆弱にするものか、それとも民主制の深化に貢献するものかが問われている。本論では、具体的な社会運動や市民の集合行為からこれらの行動を通じた市民の活動と言論の空間を「民衆公共圏」という概念で把握した。この民衆公共圏では、市民による下からの「市民権」概念の再定義や既存の代表制の外にある討議のための回路という重要な契機があると指摘した。
ラテンアメリカにおける民主化以後の市民の政治:既存の代表制を補完する社会的実践に注目して
グローバル化と新自由主義的な構造改革の影響を受けたラ米諸国の政治、特に、市民の社会的実践に着目した。R.ローティの議論を援用して、いくつかのラ米諸国には、市民の政治への関与として、偶発的かつ創造的な社会的共同性を求める運動があることを論じた。そして、これらの市民の社会的実践がこの地域の民主制の質を左右するものであると結論づけた。   その他   2010年1月

競争的資金等の研究課題

 
体制移行の比較研究
慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス: 
研究期間: 1997年4月 - 1998年3月
体制移行(民主制への移行、市場経済化)の諸国のうち、中・東欧諸国やラテンアメリカ地域の国々を比較検証できる指標を取り上げて、移行水準を測る基準を模索した。