2020年4月 - 2024年3月
初期の縄文土器の機能に関する総合的研究
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(A) 基盤研究(A)
- 課題番号
- 20H00024
- 体系的課題番号
- JP20H00024
- 担当区分
- 研究分担者
- 配分額
-
- (総額)
- 44,720,000円
- (直接経費)
- 34,400,000円
- (間接経費)
- 10,320,000円
土器に残存する情報の総合的解析のために、福井県鳥浜貝塚から得られた土器付着物における窒素同位体比、バイオマーカ同定と脂質の炭素同位体比について、個別試料との対比から、実証的なデータを用いた土器による植物質の加熱についての検出方法をほぼ確立できた。この指標をもとに、縄文時代草創期から前期における植物質利用についての調査を進めた。
土器による植物質加工の検出方法の評価として、植物に特化した利用が想定されている水場遺構周辺から出土した土器について、埼玉県赤山陣屋跡遺跡から出土した試料を採取して、同位体分析を実施した。その結果をうけ、残存脂質分析や残存デンプン流分析などとの比較を予定している。
人骨エナメル質における酸素・炭素同位体比については、条件の最適化を検討した結果、5㎎程度の微量試料での測定が可能となった。コラーゲン同位体比と組み合わせて、植物質の定量的評価を実施するために、群馬県居家以岩陰遺跡出土人骨での予備的調査を開始した。脂質分析の定常的な測定環境についての整備もすすみ、30㎎程度の土器付着炭化鬱からバイオマーカー同定を含む一連の分析が可能となった。
縄文時代早期の人骨と土器付着物の同位体比を直接的に比較するために、神奈川県夏島貝塚と栃木県大谷寺洞窟から出土した人骨と土器付着物の試料採取を実施して、現在分析中である。
土器による植物質加工の検出方法の評価として、植物に特化した利用が想定されている水場遺構周辺から出土した土器について、埼玉県赤山陣屋跡遺跡から出土した試料を採取して、同位体分析を実施した。その結果をうけ、残存脂質分析や残存デンプン流分析などとの比較を予定している。
人骨エナメル質における酸素・炭素同位体比については、条件の最適化を検討した結果、5㎎程度の微量試料での測定が可能となった。コラーゲン同位体比と組み合わせて、植物質の定量的評価を実施するために、群馬県居家以岩陰遺跡出土人骨での予備的調査を開始した。脂質分析の定常的な測定環境についての整備もすすみ、30㎎程度の土器付着炭化鬱からバイオマーカー同定を含む一連の分析が可能となった。
縄文時代早期の人骨と土器付着物の同位体比を直接的に比較するために、神奈川県夏島貝塚と栃木県大谷寺洞窟から出土した人骨と土器付着物の試料採取を実施して、現在分析中である。
- ID情報
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- 課題番号 : 20H00024
- 体系的課題番号 : JP20H00024
この研究課題の成果一覧
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論文
1-
北相木村考古博物館研究紀要 1 7-21 2020年7月 招待有り筆頭著者
講演・口頭発表等
2-
考古学研究会第70回総会・研究集会 2024年4月21日 考古学研究会 招待有り
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第37回日本植生史学会大会・日本花粉学会第63回大会合同大会 2022年10月2日 日本植生史学会・日本花粉学会