2020年4月 - 2024年3月
ストック・オプションの会計処理―費用配分の在り方と資本と利益の関係―
文部科学省 科学研究費補助金 若手研究
本研究の目的は、ストック・オプション(Employee Stock Options;ESO)の会計処理を題材として、ある会計処理の問題が、他の個別基準に関する規範的・記述的研究や今後の基準設定(個別の会計基準)に与える波及効果を検討することである。というのも、ESOの会計処理は、国内外の会計基準で違いが見られるものの、その会計処理の差異は基準設定上も未だに解消されておらず、また、先行研究でも、ESOの会計処理について何が問題解決の争点となるのか、未だ明らかにされていない。
そこで、本研究では、(a) ESOの会計処理を規定する際に有効となる視点とその論拠、(b)その視点が複数存在する場合、それぞれの優劣関係と、優先劣後関係がESOの会計処理に与える制約、を検討する。そのうえで、他の個別基準に関する規範的・記述的研究や今後の基準設定(個別の会計基準)に与える波及効果を分析する。
昨年は、このうち、(a)に関連した拙稿、①「株式報酬費用の期間配分」『高崎経済大学論集』64(3)、②「ストック・オプション取引における資本説の起源―実務対応報告第41号「取締役の報酬等として株式を無償 交付する取引に関する取扱い」における没収を題材にして― 」『ディスクロージャー&IR』(17)および(18)を公表した。
さらに、これまでのすべての拙稿について、研究のとりまとめを行っており、母校である早稲田大学の先生と毎週検討会を行っている。
そこで、本研究では、(a) ESOの会計処理を規定する際に有効となる視点とその論拠、(b)その視点が複数存在する場合、それぞれの優劣関係と、優先劣後関係がESOの会計処理に与える制約、を検討する。そのうえで、他の個別基準に関する規範的・記述的研究や今後の基準設定(個別の会計基準)に与える波及効果を分析する。
昨年は、このうち、(a)に関連した拙稿、①「株式報酬費用の期間配分」『高崎経済大学論集』64(3)、②「ストック・オプション取引における資本説の起源―実務対応報告第41号「取締役の報酬等として株式を無償 交付する取引に関する取扱い」における没収を題材にして― 」『ディスクロージャー&IR』(17)および(18)を公表した。
さらに、これまでのすべての拙稿について、研究のとりまとめを行っており、母校である早稲田大学の先生と毎週検討会を行っている。
- ID情報
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- 課題番号 : 20K13640
- 体系的課題番号 : JP20K13640
この研究課題の成果一覧
絞り込み
論文
4-
産業經理 83(3) 74-85 2023年10月 招待有り筆頭著者最終著者責任著者
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高崎経済大学論集 64(3) 89-114 2022年2月 査読有り招待有り筆頭著者
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Journal of Japanese Management 5(2) 2021年5月 査読有り筆頭著者
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ディスクロージャー & IR (15) 44-55 2020年11月
講演・口頭発表等
4-
現代資本会計研究会(南山大学) 2023年12月16日 招待有り
-
現代資本会計研究会(南山大学) 2023年8月29日 招待有り
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現代資本会計研究会(名古屋大学) 2022年12月17日 招待有り
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現代資本会計研究会(Zoom) 2020年5月9日