基本情報

所属
茨城大学 教育学部 学校教育教員養成課程 教科教育コース 保健体育教室 准教授
学位
博士(スポーツ科学)(早稲田大学)

研究者番号
30613921
J-GLOBAL ID
201101009391291768
researchmap会員ID
6000028985

武道の研究をしています。研究方法としては歴史学と人類学(フィールドワーク)をメインにしています。

私の問題関心は以下のとおりです。

 

➀武道が軍事から芸道として相対的に自律するポイントはどこにあったのか?

 武道は教育や趣味として行われますが、日本中世の合戦にルーツを持つともいわれます。この合戦(軍事)の意義は護身術などの形で今日まで引きづっていますが、今は心身練磨を掲げて実践されるケースの方が主流だと思われます。この軍事から修養への移り変わりを精神性ではなく技術的な側面に注目して跡付けるのが目下のテーマです。

➁古武道の復元

 ➀と関連して手掛けているのが、古流の技の復元です。主に新陰流と一刀流の復元を国際武道大学の研究グループに参加しながら、復元そのものというよりは復元方法の研究を主に手掛けてきました。武道は身体実践を中核しているにもかかわらず、その身体実践(主に形)をどう研究すべきかについては学会レベルでも議論がなかなか進みません。この点をどうにか突破できないか、日々模索しています。

➂武道の近代化・グローバル化

 明治期以降の近代化のなかで、古武道もまたその洗礼を浴びる事になりますが、どのように近代に適応しつつ存続したのかについて、柔道と古武道の歴史的実態を研究しています。また、柔術・柔道は早くから海外に展開し、今日、ブラジリアン柔術やサンボの形成に関与します。武道から現代格闘技への経路についてもブラジルの移民社会を事例に研究しています。

➃古武道の現代的意義~シリアスレジャー~

 柔道や剣道は競技化や学校・警察と結びつくことで近代社会に適応しましたが、多くの古流は伝承が危ぶまれる状態にあります。そうしたなかでも生き残ってきた古武道は何らかの現代的意義が認められるものと考えています。この点をシリアスレジャーの観点から考察しています。


主要な論文

  21

主要なMISC

  5

主要な書籍等出版物

  11

主要な講演・口頭発表等

  14

主要な共同研究・競争的資金等の研究課題

  6