基本情報

所属
明治大学 政治経済学部・大学院政治経済学研究科 准教授
学位
工学博士(2013年7月 九州大学)

研究者番号
90555575
J-GLOBAL ID
201101005940193964
researchmap会員ID
6000030178

毎日の暮らしをフィールドワークしよう.

「食と農をローカルにつなぐ」をテーマに,ものづくり, 暮らしづくり, まちづくりの研究を行っています. 

その土地の自然と,そこに生きる, 関わる主体とのあいだの相互作用,例えば,祈り,心,デザイン脳,地元学,火と風,生ごみ,雑木林,どんぐり,山,森,料理,人類進化などに関心があります. 生き物も好きです. 子どもにも興味深々です.

 

具体的な研究は,次の3つのアプローチからじっくりと積み上げています.

1)農村計画やランドスケープ,自然再生,共的資源管理のための感性的評価指標の開発とその評価研究(最も美しい村 / the Most Beautiful Village,ランドケア / Landcare,コモンズ / Commons)

2)「食とエネルギーの地域自給圏」をつくるエコシステム社会論  (小水力発電やバイオマスの技術開発・商品化とその循環・普及のための社会デザイン,森林ボランティア,リサイクル,土づくり,有機農業,CSA,協同学習)

3)1)や2)を支える生命環境の倫理・思想と, その表現に関する研究(生態,自然,想像力,共感,食育,植林,かたち,時間,聖と俗)

 

 

■ 「食と〇〇」のあいだをつなぐ自然アクセスを求めて,ゼミナールや講義,社会教育と地域学習も,フィールド教育に熱中しています. 

・多摩どんぐりの会,身近な自然アクセスからエコロジー経済学の研究へ(明治大学×SDGs,2024年1月18日)

https://www.meiji-sdgs.jp/articles/efforts/2585/

・エコシステム産業論,人にも自然にもやさしい経済をつくろう!(明治大学×SDGs,2024年1月18日)

https://www.meiji-sdgs.jp/articles/efforts/2580/

・食と社会問題とのつながりを考える食料経済学.フィールドワークを通して視野を広げ,思考力を身に付ける!(MEIJI NOW,2023年09月25日)

https://meijinow.jp/study/seminar/85827

・食料経済学研究室,藤本穣彦ゼミナール(明治政経,since 2020- ) 

https://www.meiji.ac.jp/seikei/seminar/6t5h7p00003cgj0k.html

 

 

■ 単行本:『まちづくりの思考力――暮らし方が変わればまちが変わる』(2022年,実生社 / 2024年3月2刷発行)を書きました.「直観」「経験」「問い」「対話」「共感」「循環」「修景」「復元」「自治」「自給」「起業」の11章から成ります. 出会い, 実践,旅,フィールドワーク, いのちがけ.その中で考えてきたことが言葉となり, 意味の流れが生まれました. 多くの方々に手にとってもらいたい作品となりました.ためし読みできます.ご関心の方々に届くとうれしいです.

https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784910686028 

 

↓ 担当編集者の越道京子さんの言葉(2022年3月24日)

『まちづくりの思考力――暮らし方が変わればまちが変わる』が完成しました!著者の藤本穣彦先生とは前職場以来のご縁です.そのときの『農と食の新しい倫理』(編者は秋津元輝先生,佐藤洋一郎先生,竹之内裕文先生)という本も類書のない,読み応えのある内容の本です(現在は,在庫がない様子ですが…).たいへんありがたいことに,新会社の船出とともに藤本先生が原稿を預けてくださいました.

本書であらわされている思考は分野を横断し,フィールドも九州,中国地方,東海,はたまた東南アジア,ドイツと幅広いです.藤本先生は大学院では社会学の研究科におられ,初めての就任が島根県中山間地域研究センター,そのあと自然エネルギーに関する研究で工学の博士号をとられたり哲学の先生に師事されたり…いまは明治大学政経学部で食や農と社会の関係性について教えられていますが,そのご経歴の横断ぶりをみても,筆舌に尽くしがたい自在さが伝わってくるように思います.

私はこの,表向きには大学生向けに書かれた教科書を宣伝したいのですが,これぞという宣伝文が書けずに今に至るのです.

こんなことは今までになく,なぜなのだろうと思っているのですが,この本はおそらく「音楽」なのです.30代の著者が,これまでの経験や触れた思想,その土地に生きる人々の生き様や地域の歴史を楽器として,奏でている音楽.そして章ごとに,バッハのように心地よく転調するのですが,著者のまちづくりへのあたたかいまなざしは通底して流れているのです.音楽のすばらしさはいくら単語を並べても伝わらないように,とにかく読んでみて,感じて考えてみてください,としか言いようがありません.

ただそれだと宣伝にならないので,公の文章をもっと練るのにもう少し時間をください,笑.


論文

  105

主要なMISC

  69

講演・口頭発表等

  135

共同研究・競争的資金等の研究課題

  25

書籍等出版物

  6

担当経験のある科目(授業)

  20

その他

  3