研究ブログ

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2021年度宇宙科学シンポジウム:ERGサイエンスセンターにおけるジオスペース科学の推進と太陽圏サイエンスセンターに向けた計画

三好由純(名大)、篠原育(ISAS)、堀智昭(名大)、中村紗都子(名大)、C-W. Jun(名大)、北原理弘(名大)、小路真史(名大)、松田昇也(金沢大)、浅村和史(ISAS)、塩川和夫(名大)、村上豪(ISAS)、今田晋亮(東大)、増田智(名大)、岩井一正(名大)、清水敏文(ISAS)、原弘久(NAOJ)、勝川行雄(NAOJ)

ISASSpaceSciSympo_ERGSC_HELIOSC.pdf

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FACTORS計画における科学検討の現状報告

三好由純1、北村成寿2、平原聖文1、浅村和史3、坂野井健4、西山尚典5、小嶋浩嗣6、FACTORSオーロラ観測チーム、大気加熱・流出検討チーム、

1: 名古屋大学宇宙地球環境研究所、2: 東京大学大学院理学系研究科、3: 宇宙航空研究開発機構宇宙科学研究所、4: 東北大学大学院理学研究科、5: 国立極地研究所、6:京都大学生存圏研究所

編隊飛行による極域電磁気圏探査計画FACTORSでは、宇宙から地球大気へのエネルギー・物質流入、および地球大気から宇宙への物質流出を主科学課題としてあげ検討を行っている。特に磁気圏、電離圏、熱圏と異なる領域の結合過程に注目しながらダイナミクスの解明を目指している。また、現在、観測を行っているジオスペース探査衛星「あらせ」によって、ジオスペースのダイナミクスにおける波動粒子相互作用の重要性の理解が大きく進みつつあるが、FACTORSにおいても同じ問題意識を持ち、極域におけるエネルギー・物質流入や領域間結合に波動粒子相互作用が果たす役割の理解も目指している。FACTORS計画においては、宇宙から地球大気へのエネルギー・物質流入について:2機の衛星によってエネルギー流入の空間スケールの特定や、関連するプラズマ波動現象の抽出といった検討を行っている。また、FACTORS衛星における粒子その場観測と、衛星高度からのオーロラ光学観測との同時観測の機会の検討も進めてきている。また、地球からの大気流出については、酸素イオンのような重イオンの流出においては、プラズマ波動による加熱・加速がイオンを脱出速度以上に加速するのに重要な役割を果たしていると考えられているが、静電波や電磁波などの波動モード、周波数、波長が様々なプラズマ波動が候補に挙がっており、実際にはどの過程が重要な役割を果たしているかが未解明である。FACTORS衛星では、それらの候補となる波動を近接した2機の衛星で包括的に観測し、加速されたイオンの詳細観測と総合し、加速過程の同定を目指しており、そのための観測計画の検討を行っている。

 

ポスター:

2101_ISASSpaceSciSympofactors_Science_210102.pdf

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第21回宇宙科学シンポジウム 講演アブストラクト

ジオスペース探査「あらせ」衛星の現状と科学成果ハイライト

 

三好由純1、篠原育2、高島健2、浅村和史2、東尾奈々2、三谷烈史2、笠原慧3、横田勝一郎4、風間洋一5、S.-W. Wang5、笠原禎也6、笠羽康正7、八木谷聡6、松岡彩子8、小嶋浩嗣8、加藤雄人7、塩川和夫1、関華奈子3

1:名古屋大学、2:宇宙航空研究開発機構、3:東京大学、4:大阪大学、5:ASIAA、台湾、6:金沢大学、7: 東北大学、8: 京都大学

2016年に打ち上げられたジオスペース探査衛星「あらせ」は、約4年にわたってジオスペースの探査を行い、プラズマ波動と粒子の相互作用の直接観測や、オーロラ現象と宇宙空間の対比研究、宇宙空間への大気流出研究などについて様々な発見を行うとともに、地上観測や、海外衛星との連携を積極的に進め、多くの科学成果をあげている。ここでは、「あらせ」衛星の現状と科学成果ハイライト、また今後の観測計画について述べる。

 

ポスター:

FY2020_宇宙科学シンポジウム_ERG.pdf

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