2016年4月 - 2019年3月
神経―癌細胞間クロストークの解析:口腔癌細胞による神経新生誘導と末梢神経浸潤
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
本研究では、口腔癌細胞と間質に介在する末梢神経線維との相互作用の解明を目指して、担癌動物モデルを用いた病態解析を行った。口腔癌細胞株HO-1-u-1はマウス舌への移植により腫瘍塊を形成、転移能は低いものの、筋線維間や神経周囲隙などの組織間隙に侵入する特徴的な浸潤様式を示した。免疫組織学的検索と3次元形態解析により、HO-1-u-1は組織破壊能・脈管誘導能に乏しいが、サイトケラチン・ビメンチン共陽性で上皮・間葉の中間形質を維持しており、特に神経線維束には親和性を有し選択的に浸潤することから、神経浸潤モデルとして有用であることを実証できた。
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- 課題番号 : 16K11529
- 体系的課題番号 : JP16K11529