2012年4月 - 2015年3月
マウス二次口蓋突起の先端上皮間接着の分子制御と口蓋裂の発症機構
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
本研究ではマウス口蓋突起先端上皮(MEE)の細胞間接着の分子機構を遺伝子・miRNA発現解析と免疫組織化学により検討した。接着期の突起先端部では、Caskを中心とする分子群としてCaskのほかにDlg1, Tcfe2a等の発現がMEE・間葉細胞で検出されたが、接着分子F11rと増殖抑制因子Cdkn1aはMEE細胞でのみ発現し、それぞれ細胞膜下、核内の局在も確かめた。この2分子の発現制御には7個のmiRNAの寄与が示唆された。同時期のMEE細胞ではCaskの核移行も確かめられた。以上から、Cask関連分子群は特異なmiRNA制御下でMEE細胞間接着だけでなく増殖停止にも寄与することが示唆された。
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- 課題番号 : 24592780
- 体系的課題番号 : JP24592780