2011年 - 2013年
マウス舌発生における舌下神経の軸索誘導に働く血管・神経・筋系譜細胞の相互作用
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
本研究では、マウス舌発生領域における血管・神経網の3次元観察と軸索先端部での遺伝子発現解析に基づき、舌下神経の軸索伸長とガイダンス誘導の分子機構について検討した。胎生9.5-11.5日の血管網と神経網の立体観察では、鰓弓内の末梢血管網を明瞭に識別できるとともに、舌下神経を含む脳神経軸索の起始から先端までを辿ることができた。舌下神経軸索は舌筋前駆細胞と接触しながら伸長し、その伸長経路は先行する舌筋前駆細胞の移住経路に重なること、軸索先端部周囲での発達した微小血管網が明らかになった。舌下神経の軸索誘導には、血管内皮細胞と舌筋前駆細胞からのCxcl12/Cxcr4シグナルが働いていると推察された。
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- 課題番号 : 23592716
- 体系的課題番号 : JP23592716