2017年4月 - 2020年3月
神経膠腫の薬剤感受性獲得機構の解明
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
グリオーマの薬剤耐性機構を解明するために、細胞株U87MGを低濃度のDNA メチル化剤 temozolimide (TMZ)で反復処理することで耐性細胞株を複数分離し、DNA修復機能についての解析を行った。グリオーマ細胞がTMZ耐性を獲得する上ではDNA脱メチル化酵素の関与は少なく、最も強い耐性はDNAミスマッチ修復機構(MMR)の発現低下によって得られた。特にGTミスマッチの修復に関与するMSH6タンパクの発現低下が重要であり、これらMMR異常細胞においてはTMZに対する再感受性化は不可能であった。
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- 課題番号 : 17K10876
- 体系的課題番号 : JP17K10876