2009年3月
生命健康科学部学生の自己教育力(第3報) 入学後2年半の変化
中部大学生命健康科学研究所紀要
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- 巻
- 5
- 号
- 開始ページ
- 1
- 終了ページ
- 8
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 研究論文(大学,研究機関等紀要)
- 出版者・発行元
- 中部大学生命健康科学研究所
われわれは、自己教育力育成に関連した教育的要因を明らかにするために、平成18年度から学部学生を対象にした自己教育力の縦断的調査を開始した。昨年は入学直後から1年間の調査を通して、入学後に自己教育力平均得点が低下する傾向について考察した1)。今回は、入学から2年半(1期から5期まで)の調査を通して、次のことが明らかになった。1)自己教育力の平均総得点は、入学時が最も高く3期に最低となり(p<0.05)、5期に増加した(p<0.05)。2)自己教育力の側面Iは、2期に最も低くなりp<0.001)、3期、4期、5期に再び高くなった(p<0.001)。質問では目標に向かって努力する気持ちや資格や学位の取得に関連する項目の得点が高くなった。3)側面IIは2期に高くなった(p<0.05)が3期と4期に低下し(p<0.05)5期に最低となった(p<0.001)。4)側面IVは入学時と2期と4期が高く、1期と3期と5期が低い。2期と3期間には有意差が認められた(p<0.05)。5)自尊感情は入学時より3期に最も低下した(p<0.001)が、4期、5期に増加した(p<0.001)。6)自己教育力平均総得点と側面、平均総得点と自己効力感および自尊感情との間に、正の相関がみられた(p<0.001)。7)情報及び視聴覚システムの活用や図書館の利用回数は、1期、2期、3期より4期、5期が有意に増加していた(p<0.05)。以上から、自己教育力の得点変動は、自己効力感や自尊感情、入学後の目標、情報あるいは視聴覚システム、図書館の利用などとの関連性が示唆された。(著者抄録)
- ID情報
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- ISSN : 1880-3040
- 医中誌Web ID : 2009314454