2003年
福岡県における秋播型早生小麦‘イワイノダイチ’の品種特性
福岡県農業総合試験場研究報告
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- 巻
- 22
- 号
- 22
- 開始ページ
- 24
- 終了ページ
- 28
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- 福岡県農業総合試験場
福岡県において早播にも適応する早生良質小麦品種を選定するため、九州沖縄農業研究センターで育成された'イワイノダイチ'の生育、収量、品質、製粉・製めん適性について、農産研究所、豊前分場、筑後分場および現地9カ所における早播および標準播栽培で検討した。その結果、'イワイノダイチ'は'農林61号'に比較して次の特性が明らかとなった。(1)出穂期は6日、成熟期は4-6日程度早い早生種で、'チクゴイズミ'と同程度の成熟期であった。早播や地域によっては5月末に収穫が可能であった。(2)褐ぷで、穂数は多く、耐倒伏性は優れた。穂発芽性は"難""で、チクゴイズミより明らかに優れた。うどんこ病や赤かび病は"中""であった。早播による幼穂凍死率は低かった。(3)容積重は同程度に重かった。千粒重は重く、収量は優れ、検査等級も安定して優れた。(4)粉の最高粘度とフォーリングナンバー値は各々安定して高く、大きかった。製粉歩留は高く、粗タンパク質含有率は同程度であった。粉の色は標準播で良好で、澱粉の粘性が優れた。製めん適性は標準播で同程度に優れた。なお、本品種は早播にも適応性が高く、播種適期幅が広い小麦早生品種として、2001年に準奨励品種に採用された。
- リンク情報
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- CiNii Articles
- http://ci.nii.ac.jp/naid/40005939687
- CiNii Books
- http://ci.nii.ac.jp/ncid/AN10485504
- URL
- http://id.ndl.go.jp/bib/6699932
- URL
- http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/2010680874 本文へのリンクあり
- ID情報
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- ISSN : 1341-4593
- CiNii Articles ID : 40005939687
- CiNii Books ID : AN10485504