2003年3月
富山県におけるブナ林の分布と動態.
統計数理
- 巻
- 51
- 号
- 開始ページ
- 59
- 終了ページ
- 71
- 記述言語
- 掲載種別
- 研究論文(学術雑誌)
- 出版者・発行元
- 文部科学省統計数理研究所
富山県の天然林を対象として約300地点の天然林毎木調査資料をもとにブナ林の分布環境と成長の特性について検討した。富山県では、コナラ、アカマツ、ミズナラ、ブナが明瞭な垂直分布帯を形成しており、それらの分布は吉良の温量指数によってよく説明された。4樹種の垂直分布と斜面方位との関係についてみると、いずれの樹種も分布帯の下部で斜面北側に多く標高帯が高くなるに従い南斜面で多く分布する傾向が認められた。ブナ二次林では、いずれも時間の経過とともに森林蓄積およびブナの優占度が増加した。