2014年4月 - 2017年3月
動物曝露実験による亜硝酸ガスの生体影響評価に関する研究
文部科学省 科学研究費 基盤研究(B)
- 担当区分
- 研究代表者
- 配分額
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- (総額)
- 11,100円
- (直接経費)
- 0円
- (間接経費)
- 0円
- 資金種別
- 競争的資金
二酸化窒素(NO2)が喘息への影響があるとされ、規制されているが、NO2として検出される亜硝酸ガス(HONO)の影響ではないかと危惧されている。我々は、HONOの曝露実験をモルモットとラットに対して実施した。実験動物には感作せず、HONO曝露だけ行い、実験動物における喘息に関する影響指標の気道抵抗を測定した。モルモットは個体差が大きいが影響が出やすい動物種であり、ラットは個体差が小さいが影響が出にくい動物種である。我々はモルモットでもラットでもHONO曝露により有意な気道抵抗の亢進を認めた。特に、ラットではNO2曝露実験でも気道抵抗が亢進する報告はないため、我々の実験結果は、NO2よりHONOの方が喘息において重要であることを示唆した。Ohyama et al. 2018 Effects of nitrous acid exposure on baseline pulmonary resistance and Muc5ac in rats. Inhal Toxicol. 2018 Jun 4:1-10. doi: 10.1080/08958378.2018.1476628. [Epub ahead of print]