共同研究・競争的資金等の研究課題

2012年4月 - 2017年3月

仮名・漢字表記語の読みにおける音韻情報の役割

日本学術振興会  科学研究費助成事業  基盤研究(C)

課題番号
24530924
体系的課題番号
JP24530924
配分額
(総額)
4,940,000円
(直接経費)
0円
(間接経費)
0円
資金種別
競争的資金

本研究では,仮名・漢字語を読む際の処理差について検討した。仮名・漢字語を読む際には,いずれの場合も,音韻情報が自動的に活性化され,語の形態親近性が高い場合には形態情報から,直接,意味情報が活性化されるが,語の形態親近性が低い場合には,音韻情報を介して意味情報が活性化されることが明らかとなった。一方,音韻-形態対応の一貫性を測定したところ,漢字語は仮名語と比べて音韻-形態対応の一貫性が低く,さらに,この差は,語を読んだり,聞き取ったりする際の処理に効果を持つことが明らかとなった。このように,仮名・漢字語間の処理差を検討する場合,語の音韻-形態対応の性質の違いによる効果を考慮する必要があるだろう

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-24530924
ID情報
  • 課題番号 : 24530924
  • 体系的課題番号 : JP24530924