共同研究・競争的資金等の研究課題

2017年4月 - 2020年3月

EAP教育の開発とその評価―バイリンガリズム理論におけるCALP発達の観点から

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)  基盤研究(C)

課題番号
17K02901
体系的課題番号
JP17K02901
配分額
(総額)
4,290,000円
(直接経費)
3,300,000円
(間接経費)
990,000円

2018年度はまず文献研究としてEAPに関してJACET Journal, Cognition. The Modern Language Journal, Computers & Education等に掲載されたバイリンガリズムやEAP関係論文を輪読した。特に語彙習得やライティングに関する論文は先行研究として精読した。また、Anderson のタキソノミー(2001)を再読し、認知面と知識面の両領域カテゴリーについて確認した。
ニーズ分析プロジェクトは2017年度に実施したパイロット調査の結果を受けて調査項目を修正し、オンライン調査を実施した。JACETバイリンガリズム研究会のメンバーの協力を得て、全国9大学においてPretestを実施した。約500名余の回答を分析し、日本の大学生の高校における言語活動経験と、英語学習動機について考察した。
これら文献調査とニーズ調査を基に、バイリンガリズムの視点をとりいれたEAPプログラムを設計し試行した。ある医療系大学では新入生の2,3年次以降の英語教育を鑑みて、いかに学びの足場掛けをするかに主眼をおき、ショートリサーチなどを中心とした授業を行った。ある理数系学部では、1年次のリーディング題材を用いて、認知面、知識面の段階的足場掛けを取り入れながら発展活動を実施した。ライティングでは論理の流れを追う指導法を実施して学習者の変化を記録した。これら2つの大学では、学期終了時に事後アンケートを実施し、プログラムの効果を分析しJACETやJASELE等の学会において成果を公表した。
また、国内外のCALPを育む教育について調査を行った。国際バカロレア教育とその教師教育について講師を招いて公開講演会を行った。海外(台湾)の高等学校の教科書調査を行い、論理的思考力養成のために必要な発問や、教材として文学作品の使用方法などを考察した。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-17K02901
ID情報
  • 課題番号 : 17K02901
  • 体系的課題番号 : JP17K02901

この研究課題の成果一覧

講演・口頭発表等

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