共同研究・競争的資金等の研究課題

2018年4月 - 2021年3月

脳腸モデルによる迷走神経の活性化を応用したブラキシズムの根本療法開発への基盤研究

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)  基盤研究(C)

課題番号
18K09840
体系的課題番号
JP18K09840
配分額
(総額)
4,420,000円
(直接経費)
3,400,000円
(間接経費)
1,020,000円

本研究は迷走神経の活性化による、安全で個人差の少ないブラキシズムの根本療法を開発するために、神経ペプチドや、経皮的迷走神経刺激が唾液や嚥下に与える影響を調べ、迷走神経の刺激と唾液、嚥下、ブラキシズムとの因果関係について、脳腸相関を基軸に解明することを目的とする。本研究により、迷走神経の活性化が、唾液や嚥下を促進して食道内の酸をクリアランスすることで、ブラキシズムの発現を抑制するとの仮説を立証する事ができればより効果的なブラキシズムの根本療法へと発展し、さらにはこの機序を用いてブラキシズムのみならず、胃食道逆流の症状緩和にも効果的であることが予測される。また、ドライマウスの新たな治療法や、摂食嚥下リハビリテーションへと応用できる可能性が高く、健康寿命の延伸に寄与すると考えられる。
今年度は、上記目的を達成するため、モデル動物を作成して唾液分泌を含む顎口腔機能を測定するための研究基盤の構築を行った。また、成獣ラットを用いて、モデル動物を作成するための、手技の確認、検討を行っている。また、圧力・歪み応力増幅装置、データ集積装置を用いて安静時の唾液分泌量を含む顎口腔機能を計測中である。今後も成獣ラットを用いてモデル動物の作成を行い、N数を増やして調査を継続すると共に、老齢ラットを用いて同様の記録を測定し、データの解析を行う。その後、最も効果的に顎口腔機能を促進する刺激方法について検討していく予定である。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-18K09840
ID情報
  • 課題番号 : 18K09840
  • 体系的課題番号 : JP18K09840