2018年10月25日
例外的な出生事項の記載としての国籍確認を前提とする子らの国籍取得につき戸籍法104条3項「責めに帰することができない事由」に当らないとされた事例
新・判例解説Watch
- 巻
- 号
- 23
- 開始ページ
- 43
- 終了ページ
- 46
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 記事・総説・解説・論説等(商業誌、新聞、ウェブメディア)
- 出版者・発行元
- 日本評論社
中国に居住していた、日本国民の非嫡出子の事後的出生届による国籍取得とその子・孫による届け出による国籍取得取得が国籍法および戸籍法の解釈上認められたなかった事例の評釈である。戸籍実例からすればなんら問題がないように思われる事例であるが、子・孫らの届出の前提となる届出による国籍取得が国籍法・戸籍法の解釈上例外的な扱いであったため問題となった。判決は文理解釈としては一見当然であるが、国籍法の運用実例と憲法10条・14条の解釈からは問題があると解される。
- ID情報
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- ISSN : 1881-7009