共同研究・競争的資金等の研究課題

2017年4月 - 2022年3月

住宅市場における世代間・地域間ミスマッチの解明:パネルデータによる経済分析

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(A)  基盤研究(A)

課題番号
17H00988
体系的課題番号
JP17H00988
担当区分
研究代表者
配分額
(総額)
42,380,000円
(直接経費)
32,600,000円
(間接経費)
9,780,000円

我が国の住宅市場においては、住宅ストックと居住ニーズの、世代間・地域間のミスマッチが大きな問題となっている。こうした住宅市場におけるミスマッチが、家計の合理的な選択の結果なのか、制度的な要因に起因するのかを見極めることは、人口減少下における住宅ストックの有効活用という現状の政策的課題に対して、きわめて大きな示唆を与えるものである。本研究課題における第一の目的は、このような住宅市場におけるミスマッチの問題に対する理論面での統一的な分析枠組みを提示することにある。そのためには、長期にわたって同一家計を追跡した質の高いデータを整備して、家計の長期的な意思決定を実証面から検討する必要がある。このようなパネル調査の設計・実施・データ整備が、本研究課題の第二の目的である。
上記の問題意識に基づき、研究期間の第2年度である平成30年度には、パネル調査の設計および実施にかかわる本格的な作業を行なった。具体的には、家計の動学的住宅需要の統一的な分析枠組みを提示し、ライフサイクルを通じた家計の長期的な住宅需要を把握するための初年度に実施した第一世代住宅モジュール調査の再検討およびそれに基づく再設計を実施した。
また、初年度に実施した第一世代住宅モジュール調査の調査結果などを活用した分析を行なった。具体的には、家計の転居・改修行動の実証分析、住宅資産の世代間移転、震災リスクが不動産市場に与える影響、相続が不動産市場に及ぼす影響、住宅家賃の動学的な調整過程の分析などを行なった。

リンク情報
URL
https://www.musashino-u.ac.jp/gasr_research/
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-17H00988
ID情報
  • 課題番号 : 17H00988
  • 体系的課題番号 : JP17H00988

この研究課題の成果一覧

論文

  2

MISC

  1

講演・口頭発表等

  10