2015年4月 - 2018年3月
環転位メタセシスおよび生合成模倣反応を利用した新規骨格構築法の開発とその応用
文部科学省・日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C)
近年の有機合成化学の分野では、「ideal synthesis」を実現させるための画期的な合成戦略が求められている。このような観点から、私たちは連続メタセシス反応に着目し、高度に歪んでいるシクロブテンカルボン酸エステルからγ-ブテノリド骨格を構築する環転位メタセシス反応を開発した。本研究では、環転位メタセシス反応のさらなる応用を図るとともに、生合成を模倣した反応と組み合わせることで、より複雑な構造を有する天然物の合成研究を行った。その結果、クラビラクトンDの全合成および構造訂正を達成することができた。さらに、アクアトリドの生合成前駆体の合成にも成功した。
- ID情報
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- 課題番号 : 15K05504
- 体系的課題番号 : JP15K05504