2019年4月 - 2022年3月
ミトコンドリア機能調節因子としてのmiR-494-3pの役割
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
本研究の目的は、miR-494-3pの代謝調節における役割をin vivoで解明する事である。
昨年に引き続きmiR-494全身ノックアウトマウスのPhenotypeを検討している。現時点で確認されている事として、通常食、高脂肪食負荷いずれにおいてもWTとノックアウトマウスでは同等であることである。糖負荷試験及びインスリン負荷試験で見る限りは糖代謝に関して大きな差は確認されていない。従ってmiR-494-3pは体重コントロールには直接関係ないと考えている。一方、寒冷刺激に対しては寒冷耐性を示しており、in vitroの結果を確認できたと思われる。組織学的にmiR494全身ノックアウトマスの褐色脂肪組織は脂肪滴が小さく、鼠径部の皮下脂肪細胞は寒冷刺激前よりUcp1発現が多いことが分かった。
現在は、miR-494-3pの寒冷耐性のメカニズムを探索中である。脂肪組織よりprimary脂肪細胞を培養し、CellFlux analyzerによる酸素消費量により糖・脂質代謝を検討している。
今年度は、加齢に対するmiR-494-3pの影響について検討する予定である。
これまで、全身ノックアウトマウスを中心に検討を行ってきたが、骨格筋特異的、脂肪組織特異的ノックアウトマウスを作成中であり、各臓器における役割についても解明していく予定である。
並行して行ってきたiPS細胞を用いた骨格筋分化におけるmiR-494-3pに関する検討では、miR-494は骨格筋のファイバータイプ決定に影響を与えていることが分かった。そのメカニズムとしてp300の3'UTRが直接の標的であることを見出した。
昨年に引き続きmiR-494全身ノックアウトマウスのPhenotypeを検討している。現時点で確認されている事として、通常食、高脂肪食負荷いずれにおいてもWTとノックアウトマウスでは同等であることである。糖負荷試験及びインスリン負荷試験で見る限りは糖代謝に関して大きな差は確認されていない。従ってmiR-494-3pは体重コントロールには直接関係ないと考えている。一方、寒冷刺激に対しては寒冷耐性を示しており、in vitroの結果を確認できたと思われる。組織学的にmiR494全身ノックアウトマスの褐色脂肪組織は脂肪滴が小さく、鼠径部の皮下脂肪細胞は寒冷刺激前よりUcp1発現が多いことが分かった。
現在は、miR-494-3pの寒冷耐性のメカニズムを探索中である。脂肪組織よりprimary脂肪細胞を培養し、CellFlux analyzerによる酸素消費量により糖・脂質代謝を検討している。
今年度は、加齢に対するmiR-494-3pの影響について検討する予定である。
これまで、全身ノックアウトマウスを中心に検討を行ってきたが、骨格筋特異的、脂肪組織特異的ノックアウトマウスを作成中であり、各臓器における役割についても解明していく予定である。
並行して行ってきたiPS細胞を用いた骨格筋分化におけるmiR-494-3pに関する検討では、miR-494は骨格筋のファイバータイプ決定に影響を与えていることが分かった。そのメカニズムとしてp300の3'UTRが直接の標的であることを見出した。
- リンク情報
- ID情報
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- 課題番号 : 19K09020
- 体系的課題番号 : JP19K09020