2011年12月
【自閉症スペクトラム障害の早期療育への前方向視的研究】早期療育の成果に関する前方向視的研究
乳幼児医学・心理学研究
- 巻
- 20
- 号
- 2
- 開始ページ
- 115
- 終了ページ
- 125
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- 日本乳幼児医学・心理学会
早期幼児の療育の前方視的に検討した。療育を受けた児童計50名について、療育に参加した直後と、約1年間療育を受けた後の2時点で、新版K式発達検査(新K式)、乳幼児発達スケール(KIDS)、子どもの行動チェックリスト親用(CBCL)、広汎性発達性障害日本自閉症協会評価尺度(PARS)、GHQ精神健康調査票の尺度測定を行い、得点の変化を検討した。全体的な結果としては、2-3歳台という幼児期早期において、早期療育の成果がそれほど顕著に認められないと考えられた。言語能力やCBCLに示される問題行動については、早期療育の効果が示され、PARSによる自閉症症状も改善を示した。幼児期早期においては、親への介入によって、養育者を支えることが大きな目的であることが示唆された。
- リンク情報
- ID情報
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- ISSN : 0918-7065
- 医中誌Web ID : 2012186053
- J-Global ID : 201202255447055959