共同研究・競争的資金等の研究課題

2016年4月 - 2019年3月

長期的有酸素運動の抗加齢効果とその機序の解明および高齢化社会問題解決策の検討模索

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)  基盤研究(C)

課題番号
16K01446
体系的課題番号
JP16K01446
配分額
(総額)
4,550,000円
(直接経費)
3,500,000円
(間接経費)
1,050,000円

研究代表者はこれまで、長期的運動の有効性の機序解明に取り組み、高血圧モデルや慢性心不全モデルさらに2型糖尿病モデルにおいて、心血管系および腎臓の一酸化窒素(NO)系、酸化ストレス系の関与を明らかにしてきた。
本研究では、長期的有酸素運動の抗加齢効果に焦点をあて、その機序を解明することである。高齢ラットをモデル動物として用いて、心臓・腎臓機能および機序として、NO系、酸化ストレス系、老化関連指標への長期的運動の影響を検証する。
NOは血管拡張による降圧効果や抗酸化作用により臓器保護に関与しているが、加齢に伴い腎臓組織のNO量が低下することが報告されている。また細胞老化や長寿に関与する蛋白や遺伝子が老化関連指標として複数同定されてきたが、運動が臓器組織の老化関連指標に及ぼす影響は依然解明されていない。そこで本研究は老化モデル動物への長期的有酸素運動介入による心臓、腎臓組織のNO系、酸化ストレス系および老化関連指標の変化を解析して抗加齢効果と心・腎保護効果およびその機序を明らかにし、将来のAnti-aging薬開発の足がかりを作る。
モデル動物として高齢のSprague-Dawley (SD)ラットと対照群として若齢のSDラットを用いる。高齢ラット、若齢ラット、運動介入高齢ラットの3群について、心臓・腎臓機能および機序として、NO系、酸化ストレス系、老化関連指標への長期的運動の影響を比較検討した。運動はトレッドミル有酸素運動を2カ月間行った。
血圧は3群間で有意差は認めなかった。NO系、酸化ストレス系パラメータは運動で変化が認められる傾向があり、今後解析を進める。老化関連指標の細胞老化特異的βガラクトシダーゼ活性を免疫染色で評価したが、運動介入による変化が認められており、今後統計学的検証を進める。腎臓のその他免疫組織化学的検討においても今後詳細な解析を進める。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-16K01446
ID情報
  • 課題番号 : 16K01446
  • 体系的課題番号 : JP16K01446