MISC

査読有り
2000年7月

治療的電気刺激による脳卒中患者の足関節筋群における2シナプス性Ia相反抑制の変化

リハビリテーション医学
  • 村岡慶裕
  • ,
  • 正門由久
  • ,
  • 藤原俊之
  • ,
  • 富田豊

37
7
開始ページ
453
終了ページ
458
記述言語
日本語
掲載種別
DOI
10.2490/jjrm1963.37.453
出版者・発行元
社団法人日本リハビリテーション医学会

治療的電気刺激(TES)の作用機序を解明する目的で,脳卒中患者15名の前脛骨筋にTESを行い,その前後で,ヒラメ筋H波と前脛骨筋H波を指標とし,前脛骨筋とヒラメ筋間の2シナプス性Ia相反抑制を観測した.前脛骨筋Ia線維からヒラメ筋へのIa相反抑制は15名中6名が有意に増加し,一方,ヒラメ筋Iaから前脛骨筋へのIa相反抑制は,前脛骨筋にH波の誘発可能であった3名全ての患者が有意に減少した.TESは,電気刺激した筋肉の抑制介在ニューロンからその拮抗筋の運動ニューロンと抑制介在ニューロンへのシナプスの伝達効率を増強させ,それが,主動筋の随意性の向上,拮抗筋の痙縮の抑制に関与している可能性が示唆された.

リンク情報
DOI
https://doi.org/10.2490/jjrm1963.37.453
CiNii Articles
http://ci.nii.ac.jp/naid/110001848626
CiNii Books
http://ci.nii.ac.jp/ncid/AN00250275
URL
http://id.ndl.go.jp/bib/5419835
URL
http://search.jamas.or.jp/link/ui/2001042721
ID情報
  • DOI : 10.2490/jjrm1963.37.453
  • ISSN : 0034-351X
  • ISSN : 1880-778X
  • CiNii Articles ID : 110001848626
  • CiNii Books ID : AN00250275

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