2002年3月
当院における構音障害例:特に小児の機能性構音障害について
神戸市立病院紀要
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- 巻
- 号
- 40
- 開始ページ
- 19
- 終了ページ
- 24
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
1994年8月〜2001年2月の6年半における言語外来受診者は1006例で,そのうち構音障害が認められたのは小児63例,成人62例の計125例であった.言語外来での小児症例に対する構音指導の適応は,精神発達年齢が4歳以上で,精神発達年齢に応じた構音が獲得できていない場合とした.その結果,機能性構音障害19例では,全例が本の朗読など意識すると正しい構音が可能となった.しかし会話になると19例中4例では時に構音の誤りを認め,うち3例は精神発達遅滞を伴っていた.又,会話で認められた構音の誤りは,発達途上に見られる省略,置換等の構音の誤りでは17例中1例のみであったのに対し,声門破裂音,口蓋化構音,側音化構音など舌の誤った操作による構音の誤りでは,6例中3例と高率を示した.従って,精神発達遅滞や構音の誤りの種類が,会話への汎化に影響を及ぼす要因になると考えられた
- ID情報
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- ISSN : 0286-455X