鈴木 厚志
スズキ アツシ (Atsushi Suzuki)
更新日: 2024/12/18
基本情報
- 所属
- 滋賀県立大学
- 学位
-
博士(理学)(総合研究大学院大学)
- 研究者番号
- 30281603
- J-GLOBAL ID
- 200901029580434173
- researchmap会員ID
- 5000067986
- 外部リンク
研究課題(研究概要)
ペロブスカイト構造を持つ色素を用いたハイブリッド型太陽電池の材料設計とその評価
ペロブスカイト系太陽電池の材料設計とその特性評価を行っています。ペロブスカイト構造を持つ化合物にハロゲン、アミノ化合物、遷移金属などの添加効果を検討しています。さらにホール輸送層や、光活性層へのフタロシアニン金属錯体の導入効果を実験及び第一原理計算に基づいて検討を行っています。表面形態、結晶構造、光起電力特性を明らかにしながら発電効率の向上を試みています。
無機・有機ハイブリッド型太陽電池の開発
シリコン系太陽電池に代わり、用途、機能性の拡大に伴い、環境調和型有機太陽電池の開発が求められています。我々は有機色素混合系からなる擬固体型色素増感型太陽電池、ポルフィリン系、フタロシニン・C60系有機薄膜太陽電池、無機・有機ハイブリッド型太陽電池を作製し、その光起電力特性を評価しました。p型有機半導体、固体電解質の選択、TiO2の結晶性の調節、界面の微細構造の制御、キャリヤ移動から電子構造に基づいて光伝導機構を明らかにしながら光電変換効率を向上させました。
特異な炭素クラスターや多核金属錯体を利用したNMR量子コンピューターなどの量子情報への応用
NMR量子コンピューターの候補材料として14N@C60内包単層カーボンナノチューブピーポッドが知られています。14N@C60-SWCNTピーポッドの電子構造と磁気的パラメーター(ケミカルシフト、g因子, hfc)をDFT法にて計算予測し、カーボンナノチューブの直径やカイラル構造による中心原子Nの電子密度分布の偏り、NからSWCNTへの電荷移動を明らかにしました。さらに2ビット系として(14N@C60)2-dimmerや(14N@C60)2-SWCNTについても検討を行いました。
ピバリン酸ビニルの乳化重合法による高分子エマルションの合成とその応用
メディカル分野から高強度の生分解性PVAポリマーゲルの開発が求められています。PVAはポリピバリン酸ビニルからけん化することより得られます。連鎖移動剤を用いながらピバリン酸ビニルの乳化重合を行い、その反応機構を制御することにより重合度、粒子径を調整したポリピバリン酸ビニルエマルションを重合することに成功しました。その動力学的反応機構と粒子形成過程を理論的に検討し、実験よりその妥当性を明らかにしました。
PVAを保護コロイドとしたアクリル系、共役系モノマーの乳化重合とその粒子形成過程
高強度バインダー材料の開発として乳化剤に代わり高分子コロイドであるPVAを利用したエマルションが求められています。我々は高分子コロイドであるPVAを用いたアクリル系モノマーの重合を行い、PVAからの水素引き抜き反応を制御することにより安定なエマションを得ることができました。特に酢酸ビニル系、スチレン系エマルションの安定性の違いとその粒子形成初期過程について動力学的反応機構の解析に基づいて明らかにしました。
スピンクロスオーバー錯体を内包した高分子ミクロスフェアの合成と双安定性挙動
光、温度によって高スピン-低スピン双安定性挙動を示すスピンクロスオーバー錯体を利用した多機能性スイッチング素子の研究・開発が行われています。乳化重合法によりスピンクロスオーバー錯体を内包しながら高分子ミクロスウェアを合成し、100nmの多機能性ナノドットの作製に成功しました。AFMによる粒子形態観察、分光特性、SQUID、ESRなどの磁気的性質、X線回折、電子構造から相転移付近の双安定性挙動について明らかにしました。
研究業績等(概要)
銅フタロシアニン誘導体LB膜の構造と物性
フタロシアニン錯体は電気物性、光伝導性、磁気特性として優れた機能を示し、複写機など世界中で広く利用されています。有機半導体、有機FET、太陽電池など有機エレクトロニクス分野の応用のために有機溶媒に溶解する金属フロタシアニン錯体を合成し、LB法によって超薄膜(LB膜)を作製し、表面・内部構造の形態と磁気特性について明らかにしました。
C60電荷移動錯体の特異な磁性の研究
C60(カーボンフラーレン)は炭素のみ60個からなるサッカーボール状の分子であり、グラファイト、ダイヤモンドに次ぐ第三の炭素形態としてごく最近、発見された。C60電荷移動錯体を合成し、その特異的な磁性について研究を行ってきた。
PVAを保護コロイドとしたアクリル系、共役系モノマーの乳化重合とその粒子形成過程
高強度バインダー材料の開発として乳化剤に代わり高分子コロイドであるPVAを利用したエマルションが求められています。我々は高分子コロイドであるPVAを用いたアクリル系モノマーの重合を行い、PVAからの水素引き抜き反応を制御することにより安定なエマションを得ることができました。特に酢酸ビニル系、スチレン系エマルションの安定性の違いとその粒子形成初期過程について動力学的反応機構の解析に基づいて明らかにしました。
ピバリン酸ビニルの乳化重合法による高分子エマルションの合成とその応用
メディカル分野から高強度の生分解性PVAポリマーゲルの開発が求められています。PVAはポリピバリン酸ビニルからけん化することより得られます。連鎖移動剤を用いながらピバリン酸ビニルの乳化重合を行い、その反応機構を制御することにより重合度、粒子径を調整したポリピバリン酸ビニルエマルションを重合することに成功しました。その動力学的反応機構と粒子形成過程を理論的に検討し、実験よりその妥当性を明らかにしました。
スピンクロスオーバー錯体を内包した高分子ミクロスフェアの合成と双安定性挙動
光、温度によって高スピン-低スピン双安定性挙動を示すスピンクロスオーバー錯体を利用した多機能性スイッチング素子の研究・開発が行われています。乳化重合法によりスピンクロスオーバー錯体を内包しながら高分子ミクロスウェアを合成し、100nmの多機能性ナノドットの作製に成功しました。AFMによる粒子形態観察、分光特性、SQUID、ESRなどの磁気的性質、X線回折、電子構造から相転移付近の双安定性挙動について明らかにしました。
固体型色素増感型太陽電池、無機・有機ハイブリッド型太陽電池 -環境調和型太陽電池の開発-
シリコン系太陽電池に代わり、用途、機能性の拡大に伴い、環境調和型有機太陽電池の開発が求められています。我々は有機色素混合系からなる擬固体型色素増感型太陽電池、ポルフィリン系、フタロシニン・C60系有機薄膜太陽電池、無機・有機ハイブリッド型太陽電池を作製し、その光起電力特性を評価しました。p型有機半導体、固体電解質の選択、TiO2の結晶性の調節、界面の微細構造の制御、キャリヤ移動から電子構造に基づいて光伝導機構を明らかにしながら光電変換効率を向上させました。
特異な炭素クラスターを利用したNMR量子コンピューターなどの量子情報への応用
NMR量子コンピューターの候補材料として14N@C60内包単層カーボンナノチューブピーポッドが知られています。14N@C60-SWCNTピーポッドの電子構造と磁気的パラメーター(ケミカルシフト、g因子, hfc)をDFT法にて計算予測し、カーボンナノチューブの直径やカイラル構造による中心原子Nの電子密度分布の偏り、NからSWCNTへの電荷移動を明らかにしました。さらに2ビット系として(14N@C60)2-dimmerや(14N@C60)2-SWCNTについても検討を行いました。
フタロシアニン金属錯体を導入したペロブスカイト系太陽電池の作製と評価
フタロシアニン金属錯体をホール輸送層や光活性層に導入したペロブスカイト系太陽電池を作製し、光起電力特性、表面形態、結晶構造を明らかにしながら、発電効率の向上を試みています。
研究キーワード
2研究分野
5経歴
5-
2019年4月 - 現在
-
2007年4月 - 2019年3月
-
1996年4月 - 2007年3月
-
2000年6月 - 2001年3月
-
1995年4月 - 1996年3月
学歴
3-
1992年4月 - 1995年3月
-
1990年4月 - 1992年3月
-
1986年4月 - 1990年3月
受賞
3論文
130-
Journal of Electronic Materials 2021年1月1日 査読有り
-
Energies 13(4776) 1-11 2020年9月13日 査読有り
-
Chemical Physics Letters 737 2019年12月16日 査読有り
-
Applied Surface Science 488 586-592 2019年9月15日 査読有り
-
Chemical Physics Letters 730 117-123 2019年9月1日 査読有り
-
Applied Surface Science 483 912-921 2019年7月31日 査読有り
-
Journal of the Ceramic Society of Japan 127(7) 491-497 2019年7月1日 査読有り
-
Journal of Electronic Materials 48(6) 3900-3907 2019年6月15日 査読有り
-
AIP Conference Proceedings 2067 020010-1-6 2019年1月24日 査読有り
-
AIP Conference Proceedings 2067 020001-1-10 2019年1月24日 査読有り
-
AIP Conference Proceedings 2067 020018-1-8 2019年1月24日 査読有り
-
AIP Conference Proceedings 2067 020009-1-7 2019年1月24日 査読有り
-
Coatings 8(12) 461 2018年12月1日 査読有り
-
Coatings 8(12) 2018年12月1日 査読有り
-
Insertion effect of spin-coated films of C60-ethylenediamine adduct on organic thin-film solar cellsAIP Conference Proceedings 1929(020020) 1-5 2018年1月22日 査読有り
-
AIP Conference Proceedings 1929(020003) 1-8 2018年1月22日 査読有り
-
AIP Conference Proceedings 1929(020026) 1-8 2018年1月22日 査読有り
MISC
5-
ケミカルエンジニヤリング 59(12) 25-35 2014年12月1日 査読有り
-
Electronic Properties of Carbon Nanotubes 1 423-446 2011年7月
-
ケミカルエンジニヤリング 56(5) 357-363 2011年5月
-
日本ゴム協会誌 79 67-72 2005年4月
書籍等出版物
7-
INTECH 2017年2月22日
-
Bentham eBooks 2015年1月1日 (ISBN: 9781608059591)
-
Nova Science Publishers, Inc. 2014年9月1日 (ISBN: 9781633213173)
-
Nova Science Publishers, Inc. 2013年5月15日 (ISBN: 9781626183025)
-
Nova Science Publishers, Inc. 2011年12月1日 (ISBN: 9781612096339)
-
InTech Open Access Publisher 2011年7月30日 (ISBN: 9789533074993)
-
Nova Science Publishers, Inc. 2011年7月30日 (ISBN: 9781607418184)
講演・口頭発表等
372-
応用物理学会関西支部2020 年度 第 1 回+第2回合同講演会「工業的空間殺菌技術の最前線」 2021年1月27日 応用物理学会関西支部
-
応用物理学会関西支部2020 年度 第 1 回+第2回合同講演会「工業的空間殺菌技術の最前線」 2021年1月27日 応用物理学会関西支部
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応用物理学会関西支部2020 年度 第 1 回+第2回合同講演会「工業的空間殺菌技術の最前線」 2021年1月27日 応用物理学会関西支部
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応用物理学会関西支部2020 年度 第 1 回+第2回合同講演会「工業的空間殺菌技術の最前線」 2021年1月27日 応用物理学会関西支部
-
応用物理学会関西支部2020 年度 第 1 回+第2回合同講演会「工業的空間殺菌技術の最前線」 2021年1月27日 応用物理学会関西支部
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応用物理学会関西支部2020 年度 第 1 回+第2回合同講演会「工業的空間殺菌技術の最前線」 2021年1月27日 応用物理学会関西支部
-
Virtual Irago Conference 2020 "Living with COVID-19" 2020年12月11日
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Virtual Irago Conference 2020 "Living with COVID-19" 2020年12月11日
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Virtual Irago Conference 2020 "Living with COVID-19" 2020年12月11日
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Virtual Irago Conference 2020 "Living with COVID-19" 2020年12月11日
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Virtual Irago Conference 2020 "Living with COVID-19" 2020年12月11日
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Virtual Irago Conference 2020 "Living with COVID-19" 2020年12月11日
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Virtual Irago Conference 2020 "Living with COVID-19" 2020年12月11日
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Virtual Irago Conference 2020 "Living with COVID-19" 2020年12月11日
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Virtual Irago Conference 2020 "Living with COVID-19" 2020年12月11日
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MDPI, IOCN2020, 2nd International Online-Conference on Nanomaterials 2020年11月11日 MDPI
-
MDPI, IOCN2020, 2nd International Online-Conference on Nanomaterials 2020年11月11日 MDPI
-
MDPI, IOCN2020, 2nd International Online-Conference on Nanomaterials 2020年11月11日 MDPI
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「材料シンポジウム」ワークショッププログラム 2020年10月13日 材料学会
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第6回材料WEEK 材料シンポジウム「若手学生研究発表会」 2020年10月13日 材料学会
担当経験のある科目(授業)
5共同研究・競争的資金等の研究課題
10-
基礎科学研究 2016年4月 - 現在
-
基礎科学研究 2014年4月 - 現在
-
基礎科学研究 2014年4月 - 現在
-
基礎科学研究 2009年4月 - 現在
-
滋賀県立大学 科研費 基盤研究(C) 2014年4月 - 2017年3月
-
基礎科学研究 2007年4月 - 2010年3月
-
基礎科学研究 2007年4月 - 2009年3月
-
基礎科学研究 2006年4月 - 2007年3月
-
日本ゼオン(株) 受託研究 2000年4月 - 2001年3月
-
中京油脂(株) 共同研究 1999年4月 - 2000年3月
社会貢献活動
4