共同研究・競争的資金等の研究課題

2020年4月 - 2024年3月

大阪大都市圏住民の社会的紐帯と近隣効果の研究:混合研究法による都市社会調査

日本学術振興会  科学研究費助成事業  基盤研究(B)

課題番号
20H01578
体系的課題番号
JP20H01578
担当区分
研究分担者
配分額
(総額)
13,130,000円
(直接経費)
10,100,000円
(間接経費)
3,030,000円

本研究の目的は、セグリゲーション(居住分離)が進む大都市のなかで、「近隣効果」は地区住民にたいして健康、社会生活、雇用、教育達成、社会意識などの社会的アウトカムにどのような、そしてどのていど影響を与えるのか、そして地域の社会的紐帯は地域にどのような役割を果たすのかを解明することである。
本研究では、都市空間のなかで、社会的紐帯のあり方は福祉レジームや国内の都市・住宅政策、セグリゲーション(居住分離)やジェ ントリフィケーションなどの都市社会構造の変動と関係していると考えている(マクロレベル)。また、居住する近隣地区が個人のアウトカム に影響する「近隣文脈効果」とともに、社会的紐帯が地域にもたらす「創発効果」にも注目し(メゾレベル)、1)都市セグリゲーションのマ クロ分析、2)大阪都市圏のサーベイ調査・分析、3)地域社会組織の社会的紐帯の形成に関するフィールド調査を行なう。
1)セグリゲーションの比較分析については、予定どおり大阪大都市圏(大阪都市雇用圏)を対象に社会地図を作成し分析を行なうことができた。
2)大阪都市圏を対象とした質問紙調査については、質問項目の作成、調査票を完成させたが、コロナ禍での実査の困難のため、本調査は次年度に繰越し、今年度は予備調査としてウェブ調査を実施した。大阪都市雇用圏1200名からのデータを収集し分析を行なった。結果は大阪市立大学文学研究科社会学教室報告書「大阪大都市圏の社会的紐帯と近隣関係」として発行した。また研究成果の一部は編著『阪神都市圏の研究』(2022)として公表した。
3)困窮地域における地域社会組織のエスノグラフィー・インタビュー調査については、分担メンバーが各自のフィールドでデータを収集し分析した。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-20H01578
ID情報
  • 課題番号 : 20H01578
  • 体系的課題番号 : JP20H01578

この研究課題の成果一覧

論文

  1

MISC

  1

書籍等出版物

  1

講演・口頭発表等

  5

Works(作品等)

  1