共同研究・競争的資金等の研究課題

2007年 - 2009年

転写制御因子を介した造血幹細胞と白血病幹細胞の制御機構の解析

科学研究費補助金

資金種別
競争的資金

造血幹細胞の形成・自己複製・分化の制御機構については未だ不明な点が多く残されている。遺伝子欠損マウスなどを用いた解析から、AML1・PU.1・c-Myb・GATA-2・C/EBPalphaなどの転写因子とこれらの転写コアクチベーターとしてヒストンアセチル化酵素MOZやp300、HIPK2、PMLなどをが造血幹細胞の形成・自己複製・分化に関与することが示されてきた。一方で、これらの因子の多くは急性骨髄性白血病の発症に関与することも明らかにされつつあり、白血病幹細胞の形成・自己複製にも関与することが予想される。本研究では、第1に、これらの因子による遺伝子発現の制御機構を明らかにすることにより、造血幹細胞の自己複製や増殖の分子メカニズムを理解することを目指す。また、AML1やPU.1やC/EBPの機能障害やAML1と複合体を形成するCBFb、p300/CBP、MOZ、PMLがいずれも急性骨髄性白血病で見られる染色体転座に関与することなどから、これらの因子の機能傷害が白血病発症と深く関与することが示唆される。本研究では、第2に、造血幹細胞の制御異常と白血病の発症メカニズムの関連性について明らかする。