共同研究・競争的資金等の研究課題

2012年 - 2016年

バイオミメティクス・データベース構築

文部科学省  科学研究費補助金(新学術領域研究(研究領域提案型))  新学術領域研究(研究領域提案型)

課題番号
24120002
体系的課題番号
JP24120002
担当区分
連携研究者
配分額
(総額)
177,060,000円
(直接経費)
136,200,000円
(間接経費)
40,860,000円
資金種別
競争的資金

国立科学博物館においては、昆虫と魚類の観察、写真撮影のためのデジタルマイクロスコープシステム(キーエンス社製)を購入した。昆虫担当の野村班では17サンプル、539枚の画像を撮影した。魚類担当の篠原班(篠原、松浦)ではサメ類を中心に魚類24科35種の体表面構造の探索を行い、SEM画像およびデジタルマイクロスコープ画像合計1,191枚を撮影し、同時にテキストデータも構築した。2012年9月17日、玉川大学にて開催された日本昆虫学会大会で関連のシンポジウムを開催し、野村が基調講演を行った。篠原班では領域内の他(B01)班と共同で、駿河湾において深海性魚類の採集、標本作成の実習を行った。次年度以降も実施予定。鳥類担当の山崎班(山崎、上田、松原)では鳥の羽毛がもつ特徴的な形質に着目して、SEM観察を行った。防水・撥水性、構造色さらに独特の色彩様式を持つトキに注目して、7種9個体について97画像を作製した。また、学会発表と、色彩について扱った出版による普及啓発活動を行った。データベースの構築を担当する溝口班(溝口、來村、古崎)では、材料研究者が求める機能,生物の生態環境,構造,行動など,生物学・工学の双方の知識を横断した様々な観点から検索可能なデータベースを実現する為のバイオミメティックオントロジーの基本設計を行った.また,外部に公開されている知識源と連携したより広範囲な検索を実現するために,Linked Data技術に対応したデータベースシステムを導入し,本研究課題で利用可能な既存データの情報収集を行った.主に画像解析を担当する長谷山班では、より幅広い生物群への適用を可能とするバイオミメティクスデータベースシステムの組み上げを行った。また、本データベースにおいて、極めて異質なデータ同士の統合を可能とするための理論構築を行い、得られた成果に基づいてシステムへの実装を進めた。

リンク情報
URL
https://kaken.nii.ac.jp/d/p/24120002.ja.html
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PLANNED-24120002
ID情報
  • 課題番号 : 24120002
  • 体系的課題番号 : JP24120002