2006年
温めたカモミールゼリーの連続摂食が夜間睡眠に及ぼす効果
北海道大学大学院教育学研究科紀要
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- 巻
- 号
- 99
- 開始ページ
- 149
- 終了ページ
- 156
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- DOI
- 10.14943/b.edu.99.149
- 出版者・発行元
- 北海道大学大学院教育学研究科
本研究では,ジャーマンカモミール(Matricaria chamomilla)エキスを含む,温めて食べるゼリーの2週間連続摂食が睡眠に及ぼす影響について検討した。睡眠障害に悩むことの多い中高年女性50名(58.9±0.7歳)を被験者とし,自宅で毎日就寝約1時間前に温めたカモミールゼリーを摂食してもらった。2週間にわたる連続摂食において,OSA睡眠調査票による自覚的睡眠感およびVAS を用いた自覚的感覚を毎日測定した。この結果,2週間の摂食日におけるOSA「統合的睡眠の因子」得点は対照日に比較して有意に高かった。対照日と比較して,OSA「睡眠維持の因子」得点は第12日目と第13日目の摂食日に有意に高く,OSA「寝つきの因子」得点は第12日目および第14日目の摂食日において有意に高い結果が得られた。VAS を用いた自覚的感覚については有意差が認められなかった。以上の結果から,温めたカモミールゼリーの2週間連続摂食は,自覚的睡眠感を後半に特に改善する効果のあることが明らかにされた。
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.14943/b.edu.99.149
- ISSN : 1345-7543
- CiNii Articles ID : 120000956915
- CiNii Books ID : AA11464009