2010年 - 2014年
生合成マシナリー研究の総括
文部科学省 科学研究費補助金(新学術領域研究(研究領域提案型), 新学術領域研究(研究領域提案型)) 新学術領域研究(研究領域提案型), 新学術領域研究(研究領域提案型)
- 課題番号
- 22108001
- 体系的課題番号
- JP22108001
- 担当区分
- 研究代表者
- 配分額
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- (総額)
- 44,200,000円
- (直接経費)
- 34,000,000円
- (間接経費)
- 10,200,000円
- 資金種別
- 競争的資金
AO1班とAO2班の共同研究として麹菌を用いた異種遺伝子発現系を活用し、DNAポリメラーゼα特異的阻害剤アフィディコリンの効率的生産(130mg/L相当)を達成した。糸状菌は生物活性物質の宝庫であるが、一般に物質生産に必要な遺伝子数は10個以下であり、今回の成功はこうした多くの物質を麹菌で生産できる方法論を提供したことになる。天然物にはポリエーテルと呼ばれる化合物群があるが、その骨格合成を担う鍵酵素であるエポキシド加水分解酵素の詳細な触媒機構が、酵素の結晶構造解析から明らかにされた。このほか特徴ある化学構造と有用な生理活性を持つ微生物が産生する二次代謝産物生合成系を遺伝子・酵素レベルで精密に解析することを目的として、マクロラクタム配糖体抗生物質ビセニスタチンのスターター生合成を酵素レベルで明らかにし、さらにアミノ配糖体抗生物質カナマイシンの生合成の最終段階を明らかにした。AO2班では、安定かつ巨大な生合成遺伝子群の発現を実現するべく次世代線状レプリコンベクターの開発を検討した。これまでにS.avermitilis SUKA株の異種生合成遺伝子群発現の有用性は確認されているが、さらにStreptomycesの特徴的な線状ゲノムを利用し、効率など今後の解決するべき点は残るものの、およそ80-100kbの断片の導入に成功した。AO3の成果として、植物おける二次代謝産物の生合成遺伝子...
- リンク情報
- ID情報
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- 課題番号 : 22108001
- 体系的課題番号 : JP22108001