2012年 - 2014年
寺院仏教とソーシャル・キャピタルー過疎・中間・過密地域の比較
文部科学省 科学研究費補助金(基盤研究(C)) 基盤研究(C)
- 課題番号
- 24520062
- 体系的課題番号
- JP24520062
- 担当区分
- 研究代表者
- 配分額
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- (総額)
- 5,200,000円
- (直接経費)
- 4,000,000円
- (間接経費)
- 1,200,000円
- 資金種別
- 競争的資金
本研究では、寺院の社会的機能を項目ごとに調べ上げるだけではなく、檀徒・信徒(門徒)のメンバーシップと行事参加(信仰の深まり)が、寺檀関係や門徒同士の同朋意識を強化するだけではなく、地域社会への参加、他者への信頼、社会倫理の獲得に結びついていくというソーシャル・キャピタル論の抽象的な命題を観察可能な行為・イベントから分析するものである。本年度の研究では、①ソーシャル・キャピタルと地域寺院との関係を理論的に考察することと、②過疎地域の寺院調査を実施することを柱とした。研究代表者の櫻井義秀は、2012年には浄土真宗本願寺派の福井教区の寺院(福井県福井市,鯖江市,越前町等)と真宗大谷派高山教区(岐阜県高山市荘川町,大野郡白川村等)の寺院を調査した。分担者の大谷栄一は浄土宗の総合研究所での機関調査を主に行った。川又俊則は真宗高田派の宗務所調査と、津市郊外の過疎地域の寺院調査を実施した。猪瀬優理は、広島県三次市において浄土真宗本願寺派の研究所と共同で調査を行い、また、櫻井と合同で福井県の調査にも参加した。これらの調査研究の成果は、12月22日京都市の京都キャンパスプラザにて共同研究会を行い、有益な情報交換を行うことができた。また、共同通信の西出勇志氏にも出席してもらい、ジャーナリズムからのコメントと、取材している住職の寺院経営塾についての報告も受けることができた。今後は、日蓮宗他他教団の過疎対策をも教団付設研究所の資料等を参照しながら検討し、教団間の比較研究をも行う予定である。
- リンク情報
- ID情報
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- 課題番号 : 24520062
- 体系的課題番号 : JP24520062