2003年4月 - 2006年3月
特異多様体上の留数
日本学術振興会 科学研究費補助金 基盤研究(B) 基盤研究(B)
研究代表者諏訪を中心に,特異多様体上の留数等に関する研究を行った.具体的には次のような成果を得た:
1.特異多様体上のベクトル束の切断の組による,Chern類の局所化理論を展開した.またこの場合の孤立特異点における留数の解析的,代数的および位相幾何的な具体的表示を与えた.
2.特異多様体上の関数の多重度の概念を導入し,リーマン面への写像に対するIversenの公式を拡張した.
3.最高次Chern類の場合はThom類がその局所情報を含み,Bochner-Martinelli核を通じて解析的,代数的,位相幾何的諸不変量を生み出す源となっていた.他のChern類についても"中間Thom類"を見い出した.
4.J.-P.BrasseletおよびJ.Seadeとの共同研究で,特異多様体上の1-形式の局所Euler障害に対して,"proportionality theorem"を証明した.
5.F.Bracciとの共同研究で,複素特異曲面の自己双正則写像に対し,留数理論の応用として,不動点における双曲曲線の存在を証明した.このために,特異多様体上のGrothendieck留数を用いた特異複素曲面内の曲線の交点理論を展開した.
6.上記の他、伊藤は正則1-形式のPoncare-Hopf型の定理等,大本は代数的stackに対する特性類等,岡は代数曲線のcomplementの基本群等,田島はMilnor数とTjurina数等,與倉はmotivicな特性類等に関して顕著な成果を得た.
1.特異多様体上のベクトル束の切断の組による,Chern類の局所化理論を展開した.またこの場合の孤立特異点における留数の解析的,代数的および位相幾何的な具体的表示を与えた.
2.特異多様体上の関数の多重度の概念を導入し,リーマン面への写像に対するIversenの公式を拡張した.
3.最高次Chern類の場合はThom類がその局所情報を含み,Bochner-Martinelli核を通じて解析的,代数的,位相幾何的諸不変量を生み出す源となっていた.他のChern類についても"中間Thom類"を見い出した.
4.J.-P.BrasseletおよびJ.Seadeとの共同研究で,特異多様体上の1-形式の局所Euler障害に対して,"proportionality theorem"を証明した.
5.F.Bracciとの共同研究で,複素特異曲面の自己双正則写像に対し,留数理論の応用として,不動点における双曲曲線の存在を証明した.このために,特異多様体上のGrothendieck留数を用いた特異複素曲面内の曲線の交点理論を展開した.
6.上記の他、伊藤は正則1-形式のPoncare-Hopf型の定理等,大本は代数的stackに対する特性類等,岡は代数曲線のcomplementの基本群等,田島はMilnor数とTjurina数等,與倉はmotivicな特性類等に関して顕著な成果を得た.
- ID情報
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- 課題番号 : 15340016
- 体系的課題番号 : JP15340016