2004年 - 2005年
反応拡散ダイナミクスを利用して情報処理を行う結合量子ドット集積デバイス
文部科学省 科学研究費補助金(基盤研究(B)) 基盤研究(B)
- 課題番号
- 16360162
- 体系的課題番号
- JP16360162
- 担当区分
- 連携研究者
- 配分額
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- (総額)
- 14,800,000円
- (直接経費)
- 14,800,000円
- (間接経費)
- 0円
- 資金種別
- 競争的資金
反応拡散系とは、反応現象と拡散現象が混在した非平衡状態の化学反応系のことである。自然界で見られる生き生きとしたダイナミクス---たとえば秩序やリズムの発生,いろいろな形や模様の成長,生命現象に現れる各種の自己組織化---などは反応拡散系が示す挙動の典型例である。秩序ある時空間パターンの自律生成という反応拡散系の性質を電子デバイス上で模倣して画像情報処理や自律分散制御を行うために、以下の提案と確認を行った。反応拡散系の構成要素は「非線形振動を発生する反応セル集合体」と「反応セル間に働く相互作用」である。これを電子回路で模倣するために、量子ドット集積構造を利用した単電子回路の非線形振動セルを用いることを提案した。すなわち量子ドットと基板との間にトンネル接合をつくり、その量子ドット回路に多重トンネル接合でバイアス電流を流す。クーロンブロッケードが成立する温度のもとで、量子ドット回路は単電子トンネル振動を生じて非線形振動セルとなる。そして、トンネル待ち時間による遅れを利用したキャパシタ結合により拡散に類似した振動セル間相互作用を発生させる。以上の構成による二次元の量子ドット反応拡散デバイスを設計し、その上に現れる電位の時空間パターンをシミュレーションで確認した。回路パラメータと初期条件に依存して様々なパターン、たとえば細胞性粘菌が描く螺旋パターンや細胞の分裂に類似した増殖パターンなど...
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- ID情報
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- 課題番号 : 16360162
- 体系的課題番号 : JP16360162