2005年 - 2007年
近代ドイツにおける精神的及び物質的モニュメント(祝典劇・記念碑)の諸相を探る
文部科学省 科学研究費補助金(基盤研究(C)) 基盤研究(C)
- 課題番号
- 17520140
- 体系的課題番号
- JP17520140
- 担当区分
- 研究代表者
- 配分額
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- (総額)
- 2,050,000円
- (直接経費)
- 1,900,000円
- (間接経費)
- 150,000円
- 資金種別
- 競争的資金
本研究は、近代ドイツにおける精神的モニュメント(祝典劇)及び物質的モニュメント(記念碑)を有機的に関連させながら並行して研究するものである。17年度は、ドイツ宮廷記念碑からドイツ近代国民記念碑への過渡的モニュメントであるベルリンの「フリードリヒ大王記念像」、ドイツ近代国民記念碑の嚆矢と目されるベルリンの「クロイツベルク記念碑」及び、国民記念碑の象徴とされるデトモルトの「ヘルマン記念像」を採り上げ、それらの分析からドイツ近代国民記念碑の諸特徴を抽出することができた。18年度は主に祝典劇分野について研究を進めた。ドイツにおける祝典劇は、15世紀末から16世紀にかけて興隆した人文主義時代にその胎動が認められる。その先駆者はロイヒリン、ロッヒャー、ツェルティスといった代表的人文主義者たちで、とりわけロッヒャーは当時の神聖ローマ皇帝マクシミリアンI世を賛美する『フランス王国物語』で宮廷祝典劇の原型を創出し、ツェルティスは、『ディアナ劇』により早くも宮廷祝典劇の完成型を世に送り出した。これらの祝典劇の成立背景を18年度は考察した。19年度は更にバロック時代まで下り、ローエンシュタイン『アルミニウス』、J.E.シュレーゲル『ヘルマン』に見受けられる「宮廷祝典劇」から18世紀半ばに設立され出す「国民劇場」により出現が期待された「国民祝典劇」的要素を分析し、19世紀初頭に書かれたクライスト『ヘ...
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- ID情報
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- 課題番号 : 17520140
- 体系的課題番号 : JP17520140