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査読有り
2010年3月

ニセアカシア林における立木の幹基部の応力波伝播速度と形成層近傍木部組織の呼吸速度の測定-腐朽部の進展と関係づけて-

東北森林科学会誌
  • 橋本良二
  • ,
  • 伊藤京平
  • ,
  • 白旗 学
  • ,
  • 森 茂太

15
1
開始ページ
20
終了ページ
25
記述言語
日本語
掲載種別
DOI
10.18982/tjfs.15.1_20
出版者・発行元
東北森林科学会

上層木の年齢が約50年のニセアカシア林で,立木の幹基部の応力波伝播速度と形成層近傍の木部組織の呼吸速度を測定した。立木の調査に先立ち,118の伐根について応力波伝播速度を測定し腐朽状態を調べた。腐朽木の本数比率は44%で,腐朽木は小径木から大径木にわたっていた。伝播速度は腐朽部無しのもので高く,腐朽部面積率の増大とともに低下し,両者の関係は二次式で近似された。立木39本について,伐根での調査結果を踏まえ,応力波伝播速度と呼吸速度との関係を腐朽の進展と関係づけて検討した。伝播速度と呼吸速度の関係は,呼吸速度0.002 μmol CO2 g-1 s-1以上では一定の関係は認められなかったが,それ以下では有意な正の相関が認められた。腐朽部の進展については,樹勢の衰退と無関係に起こるステージと密接に結びついて起こるステージがあるように推察された。

リンク情報
DOI
https://doi.org/10.18982/tjfs.15.1_20
CiNii Articles
http://ci.nii.ac.jp/naid/110009607310
ID情報
  • DOI : 10.18982/tjfs.15.1_20
  • CiNii Articles ID : 110009607310

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