2021年4月 - 2023年3月
β銅合金における巨大弾性歪現象の解明とその応用
日本学術振興会 科学研究費助成事業 挑戦的研究(萌芽) 挑戦的研究(萌芽)
- 課題番号
- 21K18802
- 体系的課題番号
- JP21K18802
- 担当区分
- 研究代表者
- 配分額
-
- (総額)
- 6,370,000円
- (直接経費)
- 4,900,000円
- (間接経費)
- 1,470,000円
- 資金種別
- 競争的資金
(1)サイクル熱処理を用いた異常粒成長を利用して、<100>に近い方位を有する50mm長以上のCu-Al-Mn合金単結晶短冊状試料を作製した。単結晶からドッグボーン状に試験片を切り出し、室温から4.2Kまで温度を下げながら、一定温度下で引張試験を行い弾性特性の温度依存性を明らかにした。その結果、ヤング率の温度依存性は極めて小さいことが判明した。また、室温における疲労特性を評価するため、疲労試験機を用い応力を変えて繰り返し試験を行った。その結果、良好な繰返し特性が得られることを確認した。
(2)試料に印加する応力を変えながらSEM-EBSD測定やその場TEM観察、中性子回折測定(J-parcを利用)を行い、試料内部の結晶学的な変化や微細組織変化を調査した。その結果、既にX線回折で明らかにされている結果と同様に、引張応力の印加に従い結晶<100>方位の伸長が単調に現れ、一定以上の応力を越えなければマルテンサイト相は出現しないことが判明した。
(3)加振法により得られた弾性率を用い、弾性変形理論を用いた解析を行った。その結果、Cu-Al-Mnの<100>, <110>, <111>といった主要方位のヤング率の大きな違いは、CuAlMn合金においてC‘の値が小さい点に起因することを解明した。
(2)試料に印加する応力を変えながらSEM-EBSD測定やその場TEM観察、中性子回折測定(J-parcを利用)を行い、試料内部の結晶学的な変化や微細組織変化を調査した。その結果、既にX線回折で明らかにされている結果と同様に、引張応力の印加に従い結晶<100>方位の伸長が単調に現れ、一定以上の応力を越えなければマルテンサイト相は出現しないことが判明した。
(3)加振法により得られた弾性率を用い、弾性変形理論を用いた解析を行った。その結果、Cu-Al-Mnの<100>, <110>, <111>といった主要方位のヤング率の大きな違いは、CuAlMn合金においてC‘の値が小さい点に起因することを解明した。
- ID情報
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- 課題番号 : 21K18802
- 体系的課題番号 : JP21K18802