西山 秀哉

プラズマを流動、混相流、物理化学的機能性の視点から研究展開する「機能性プラズマ流体工学」を確立した。流体工学を基盤にプラズマ工学、電気工学、化学工学、材料科学、制御工学との融合化を促進し、材料プロセス、燃焼促進、水質浄化への応用をはかった。さらに、磁気粘性流体(MR流体）に関して、磁場下の物性値と流体構造や流動特性との相関を明らかにし、ダンパ、流動制御用バルブへの応用をはかった。学術活動としては、日本機械学会、日本混相流学会に研究分科会を設置し、国内コミュニティを形成し、ロシア科学アカデミー・理論および応用力学研究所、チェコ科学アカデミー・プラズマ物理研究所、オハイオ州立大学、清華大学、インド科学大学、ソウル大学等との国際共同研究と学術活動をグローバルに展開した。現在は、「機能性流体工学と異分野の先端融合化」の啓蒙や「混相プラズマ流動」の研究活動および次世代研究者育成を推進している。また、社会的活動として、原発被災地の「福島県浪江町」の「スマート農業」や「地域文化」の保全・継承も支援している。