1998年 - 2000年
歯の移動に対する歯槽骨・骨細胞の細胞間ネットワーク機構の反応
文部科学省 科学研究費補助金 基盤研究 (B) 基盤研究(B)
- 課題番号
- 10470449
- 体系的課題番号
- JP10470449
- 担当区分
- 研究代表者
- 配分額
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- (総額)
- 12,400,000円
- (直接経費)
- 12,400,000円
- (間接経費)
- 0円
- 資金種別
- 競争的資金
骨細胞は骨基質内に埋もれた状態ではあるが、互いに、あるいは骨表面の細胞と連結して細胞間ネットワークを形成し、骨改造過程に重要な役割を担っていることが指摘されている。しかし、歯の移動時に加わるメカニカルストレスが歯槽骨内部に存在する骨細胞、および細胞間ネットワークにどのような影響を及ぼすかについては不明な点が多い。そこで本研究では、歯の移動時における圧迫側および牽引側での歯槽骨・細胞間ネットワークの動態について、形態学的、免疫組織学的、そして遺伝子組織学的に検討することを目的とした。1.実験動物および歯の移動方法実験動物として生後8週齢のWistar系雄性ラットを用いた。歯の移動は、矯正用加工硬化型NiTi合金ワイヤー(0.152mm)を使用し上顎第一臼歯の近心移動を初期荷重約10gで行う方法を撰択した。その結果、この方法が変性組織の出現に関わる歯槽骨骨細胞の経時的観察には、適していることは、以前報告したとおりである。2.歯の移動に対する歯槽骨骨細胞の形態変化について本研究では従来観察が困難であった骨細胞の観察方法としてAlexa488標識phalloidinによるF-actin染色とDAPIによる蛍光核染色をおこなったところ、変性組織に対応する歯槽骨骨細胞の一部に核の濃縮、断片化及び細胞質の変性、消失が認められた。また、骨細胞の細胞死を証明するためにTUNEL法、電子顕微鏡に...
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- ID情報
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- 課題番号 : 10470449
- 体系的課題番号 : JP10470449