共同研究・競争的資金等の研究課題

2009年 - 2011年

パターン認識受容体を介する腸管免疫調節性プロバイオティクスの食品免疫学的利用性

日本学術振興会  科学研究費助成事業 特別研究員奨励費  特別研究員奨励費

課題番号
09F09335
体系的課題番号
JP09F09335
配分額
(総額)
3,000,000円
(直接経費)
3,000,000円

【研究の目的】
本研究は、ヒトモデル系として期待されるブタにおいて、下痢症に関わる免疫パラメータを指標として、イムノバイオティクスの選抜から、その実証研究を行うことを目的としている。本年度は、昨年度までの成果を基礎として、イムノバイオティック機構の解析を進め、選抜イムノバイオティクスの有用性について検討した。
【研究成果】
1.イムノバイオティクスのPIE細胞における抗炎症シグナル伝達機構:選抜イムノバイオティクスによる細胞内シグナル分子の活性調節について解析したところ、MAPKのリン酸化とIkB分解の抑制が認められ、それらに関連するネガティブ調節因子の発現誘導が見られた。2.腸管パイエル板モデル培養系による抗炎症機能解析:PIE細胞と腸管パイエル板由来免疫担当細胞との共培養系において、抗炎症性発現における細胞間のサイトカインネットワークの特徴が把握できた。これらの結果から、選抜イムノバイオティクスの腸管抗炎症に関わる調節機構の一端が解明できた。今後、インビボ実証試験を続けることにより、選抜イムノバイオティクスの有用性が検証できる。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-09F09335
ID情報
  • 課題番号 : 09F09335
  • 体系的課題番号 : JP09F09335